2014年7月7日(月)よる8時スタート ※初回は2時間スペシャル よる7時より放送!
社内報「あおぞら」編集部員が足繁く通うほか、物語の重要な場面の舞台としても登場する喫茶室「睡蓮」。その店内には、ドラマ『ペテロの葬列』の物語を暗示する絵画が飾られています。そこで、劇中に印象的に映し込まれる絵画のあれこれを紹介していきましょう。
ちょっと風変わりなタイトルが付けられた『ペテロの葬列』ですが、この「ペテロ」とは、イエス・キリストの第一の弟子だった人物です。
12名の使徒(=弟子)の中でも最も熱心なキリストの信者であったペテロですが、あの「最後の晩餐」の後、「あなたは鶏が鳴く前に3度、私を知らないというだろう」とキリストに予言されます。
それから程なく、キリストは役人に連行されて囚われの身となります。そして、その審問の様子をペテロが覗き伺っていると、周りから「お前はキリストの弟子ではないか?」と問われますが、「違う」と答えます。ペテロはその質問を3度、受けますが、全てに「違う」と答え、3度目に否定したときに鶏が鳴きました。その声を聞いたペテロは、キリストの予言を思い出し、泣き崩れたといいます。
そして、番組の第1話の冒頭で杉村たちが見ていた絵画が、ペテロのことを描いた『聖ペテロの否認』というもの。17世紀の画家・レンブラント・ファン・レインの晩年の作品です。
自分の弱さを知ったペテロは悔い改め、その後、ローマでキリストの教えを広めようと、熱心に布教を続けました。しかし、時の皇帝・ネロから処刑宣告を受けると、自らの希望により“逆さ十字架”にかけられて殉教しました。
その行いから、このドラマでは“悔い改めた者”の象徴としてペテロをフィーチャーしていますか、それがこの物語の誰を暗示しているのか、それに続く”葬列”とは何のことなのか、それを想像しながら、ドラマの方も見て頂ければと思います。