番組ラインナップ

ニュースの視点
事件・事故や政局、環境や教育問題、経済の動向から国際政治まで・・・。
限られた時間では、伝えきれない事実や真実、捉え方があります。

「ニュースの視点」では、時事問題の中から毎日一つのテーマを絞り、
時にはゲストや専門家を招いたり、現場から生中継を繋いだり、
ニュースバードのキャスターが、政治部、経済部、社会部、
海外特派員などの現役記者や解説委員と共に、ニュースの本質に迫ります。

2012年8月30日放送

#1684 「グローバル教育とは」

ゲスト:公益財団法人ISAK代表理事 小林りん さん
解説:社会部・文部科学省担当 杉田 望

【テーマ】
東京大学の秋入学構想など、今、日本の教育界では、国際的な競争力を高めていくことが、大きな課題の一つとなっている。また、国際社会の中で活躍できる能力を育てるためには、大学だけではなく、小・中・高の早い段階からの「グローバル教育」の必要性も指摘されている。2年後に全面秋入学の普通高校を、長野・軽井沢に開校予定の公益財団法人インターナショナル・スクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)設立準備財団の小林りん代表理事とともに、今後の日本社会の成長の鍵を握るともいえる「グローバル教育」について考えた。

【放送後期】
今回取り上げたグローバル教育は「英語」を学ぶのではなく、英語はあくまで意思疎通の為の最低限のツールで、将来、世界で活躍する能力を身につけた真のリーダーを育てる為の教育だと感じました。授業のシーンで特に印象に残っているのは、「リーダーシップ」とは多様な価値観の中で自分を知り、相手を尊敬して、強い信念を持って進めていくこと、という考え方。ゲストのISAK代表理事の小林りんさんは、まさにこのリーダーシップを強烈に発揮して輝いている人でした。同じ女性としてそのパワーに圧倒されました。この学校の開校によって、今、日本やアジア、世界が抱えている問題を、より良い形で解決に導いてくれる未来のリーダーが育ってくれることを期待したいと思います。(分林里佳)
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2012年8月29日放送

#1683 「首相問責決議案 きょう可決へ」

解説:政治部部長 龍崎孝
キャスター:笹岡樹里

【テーマ】
民主党は28日、赤字国債発行のために必要な「特例公債法案」と、一票の格差の是正を含む「選挙制度改革法案」の2つの重要法案の衆院採決に踏み切り、与党賛成多数により可決、衆院を通過させた。これに対し、自民・公明両党は反発を強め、野田総理に対する問責決議案を参議院に提出。29日に参議院本会議で採決が行われ、野党の賛成多数で可決される見通しだ。解散総選挙の時期も含め混沌とする政局。与野党の攻防は大きなヤマ場を迎えている。

【放送後記】
国会閉会を10日あまり残して、事実上国会がストップする事態に陥っています。与党民主党の責任は?また、野党の問責決議案提出も国民のためになるのか?一連の流れから、既成政党の党利党略が見え隠れします。審議されるべき重要法案は目白押しのなか、国会議員は法案成立よりも、来月の代表選挙に意識が向いているようにもみえます。国民の政治離れや政治不信がこれ以上加速しないように、国民のための国会運営に尽力してほしいと思います。(笹岡樹里)
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2012年8月28日放送

#1682 「進化するロボット(2)」

解説:解説委員 齋藤 泉
キャスター:松澤千晶

【テーマ】
世界をリードする日本のロボット技術。その技術は日々進化しているが、そんなロボットの中でも今回は「人間に限りなく近づく」ロボットを紹介するとともに、介護現場で活躍するロボットの現状と、普及に向けての課題について考える。

【放送後記】
皆さんはロボットと言うと、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。どうしても二足歩行ロボット「ASIMO」のようなものを想像しがちですが、それだけではありません。人間には考える力がありますが、肉体的、物理的にそれは不可能な場合があります。そうしたものを技術によって補うことができたら…。今回紹介したものは、いわゆる高機能な人型ロボットをはじめ、介護用ロボットなど、様々な形体のものでした。そして最後に紹介した、「うなずきかぼちゃん」というコミュニケーションロボットは、簡単な会話と相槌を打ってくれるだけですが、実はこうしたものが、もの凄くありがたい存在なのです。どうやらロボット産業に求められているのはハイテクばかりではないようです。人間の代わりをやってもらうのではなく、足りない部分を助けてもらうという、使い方、生かし方が重要なのだと実感しました。(松澤千晶)
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2012年8月27日放送

♯1681「戦争報道の限界と倫理」

ゲスト:アジアプレス・インターナショナル代表 野中章弘さん
解説:「報道特集」キャスアー 金平茂紀

【テーマ】
今月20日、シリアで取材中の
ジャーナリスト山本美香さんが銃撃に倒れて死亡した。
戦争の現場で何が起こっているのか、その真実を伝えるために
山本さんは映像にこだわり最後まで撮影を続けていた。

山本さんが戦争報道で伝えたかったことをヒントに、
戦争報道とは何なのか、その限界やあり方も含めて考える。

【放送後記】
「死」そのものが真実を伝えてしまったのでしょうか。シリアで取材中に銃撃を受けて死亡したジャーナリストの山本美香さん。彼女は自らの意思で紛争地帯の最前線に向かったということですが、その最期は銃弾9発を身に受けるという、あまりにも酷なものでした。しかしながら、戦争報道はなくすことができません。今やインターネットを使って誰でも簡単に動画を発信できる時代になりましたが、やはりジャーナリズムを持った方々にきちんと伝えてもらいたいもので、山本さんはその一人でした。戦争は皆それぞれが正義のために戦い、人を殺すことが許されている行為だそうです。通常では考えられない行為です。今回の事件を通しても、やはり全ての人にとって他人事ではなく、戦争報道を通してどう思うか、感じるかということを改めて考えるべきだと思いました。(松澤千晶)
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2012年8月23日放送

#1680 「竹島・尖閣 どうなる?!」

ゲスト:東海大学海洋学部 山田吉彦教授
キャスター:笹岡樹里

【テーマ】
8月10日、韓国のイ・ミョンバク大統領が、現役の大統領として初めて竹島に上陸。その5日後には、尖閣諸島・魚釣島に香港の活動家が不正上陸した。これらの問題を巡っては、日本政府の対応の甘さに批判が集中する一方で、野田首相がイ・ミョンバク大統領に送った‘親書’を、韓国側が突き返すという異例の事態となっている。この2週間で、改めて浮き彫りになった領土を巡る問題は、外交問題に発展する様相を呈してきた。問題解決の糸口は見いだせるのか。海洋安全保障と国境問題の専門家、東海大学・山田吉彦教授とともに、日本外交の行方を占う。

【放送後記】
竹島や尖閣については、安全保障上の問題や、資源、軍事など、色々な思惑が重なって、韓国や中国が領有権を主張しています。日本政府は、毅然とした態度で振る舞い、国際社会に向けて日本の立場をアピールすることで国際世論を味方につける必要があると感じました。山田さんは、尖閣について、「問題解決のカギは『実行支配を強めること』」だと語っていました。東京都の調査委員でもある山田さんは、近日、尖閣諸島の調査へ行くそうです。尖閣諸島は、映像で見る限りでは、領土争いの渦中にある島とは思えないほど、穏やかで青々とした海に浮かぶ自然豊かな島に見えます。しかし、日本の領土である尖閣諸島のことを私たち日本人は殆ど知らないのが現状です。かつて居住者がいた面影は残っているのか?環境は?気候は?生き物は?山田さんたちの調査結果を待って改めてお話を伺いたいと思います。(笹岡樹里)
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2012年8月22日放送

#1679 『内戦激化 混迷のシリア情勢』

ゲスト:敬愛大学国際学部 水口 章 教授
キャスター:笹岡樹里

【テーマ】
昨年3月から反体制派と政府軍との間で激しい戦闘が続き、内戦状態に陥ったシリアでは、2万3000人が死亡したと言われている。首都ダマスカスでは先月、反体制派による爆弾テロで政府高官ら4人が死亡し、アサド政権側は報復を宣言した。こうした中、国連停戦監視団は撤収となり、特使を務めていたアナン前国連事務総長は今月末での辞任を発表、国際社会は、有効な打開策を打ち出せず、時間が経過している。イスラエル、レバノン、ヨルダン、イラク、トルコの5か国と国境を接し、イランと事実上、同盟関係にあるシリアは、中東のあらゆる問題に関わっている。周辺国の思惑や宗教・宗派の要素も加わり、複雑な展開を見せるシリア情勢を紐解いた。

【放送後記】
日本人のフリージャーナリスト山本美香さんが銃撃を受けて死亡した事件で、シリアでは、戦闘員でもない人の命が狙われ、シリア情勢の悪化に歯止めがかかってない状況であることを改めて感じました。また、水口先生の解説で、シリア問題は、エジプトやリビアなどの『中東の春』と言われる政変とは、性質が異なる問題だと言うことを再認識しました。地政学的、宗教・宗派的な問題など、シリアを取り巻く様々な国への影響や思惑が複雑に交錯していることで、国際社会が思い切った対応に踏み切れない現実があるのだと思います。しかし、シリアでは一般の市民が巻き込まれ2万人を超える死者が出ています。失われる命を最小限に抑えられるように、国際社会が団結して有効な打開策を打ち出していくことが急務だと感じます。また、日本にとっても、シリア問題は決して対岸の火事ではありません。中東全域の不安定化は資源問題などでの影響が出ることが考えられます。日本は何ができるのか?考えるべき局面にきていると感じました。(笹岡樹里)
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2012年8月21日放送

#1678「被災地はいま(2)」 

解説:JNN三陸臨時支局 福島隆史
解説:IBC岩手放送 鹿野真源
解説:TBC東北放送 武田弘克
キャスター:松澤千晶

【テーマ】
岩手、宮城とつなぎ、3か所から“被災地のいま”を伝えた。

宮城県気仙沼市のJNN三陸支局からは、河川への設置が進む「津波到達」を告げる看板について。震災発生当日、被災地のあちこちで津波が川を逆流する現象が見られた。「海から遠い」というイメージをもたれがちな河川でも、津波の危険性があるということを広く知ってもらいたいという国土交通省の取り組みを紹介。

IBC岩手放送からは、震災で中断を余儀なくされている釜石のトライアスロン大会について。今年はトライアスロンの一部である「スイム」、海での遠泳だけでも始めようと、住民と大会関係者が二人三脚で努力を重ね、開催にこぎつけた。一方で、多くの住民がいまだ仮設住宅での暮らしを余儀なくされるなど、復興の途上にあるという現実も忘れてはならない。

TBC東北放送からは、似顔絵による震災犠牲者の捜査について。未だ多くの身元不明者が存在する現状を受け、宮城県警では似顔絵による捜査も始まった。20日までに80人分を作成し、12人の身元が判明。似顔絵作成から身元確認までの舞台裏を伝えるとともに、指紋やDNA鑑定による捜査の難しさ、似顔絵による捜査に踏み切った経緯などを報告。

【放送後記】
東日本大震災から一年半が経とうとしています。建物などの「復旧」は進みつつあるものの、「復興」となると、まだまだ時間がかかるのが現状です。福島、岩手、宮城の各県が様々な対応や今後への対策を講じていますが、被災者や遺族の方々の悲しみは計り知れないものがあると思います。しかし、これからを生きてゆく上で大切なのは、やはり前へ進むことではないのでしょうか。現実をきちんと見据えながらも、昨日より今日、今日より明日というように、日々をすごしていただきたいと思いました。(松澤千晶)
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2012年8月20日放送

♯1677「デモのチカラ(1)原発を笑いで問うスイシンジャー」

ゲスト:尾米タケルの一座
キャスター:松澤千晶

【テーマ】
原発政策を痛烈に皮肉る「絶対原子力戦隊スイシンジャー」という動画が、
インターネット上で話題になっている。

メンバーの「東電レッド」に「経産省ブルー」「マスコミホワイト」の3人が
原発の危険性を訴える「怪人反原発男」と死闘を繰り広げる。

あくまでも、彼らは脱原発派。
スイシンジャーに扮する事で、推進派のやっている、
行動や言動を皮肉っているのだ。

歌やアートで表現する人たちが多いなか、
彼らの武器は「笑い」。原発問題とかけ離れた「笑い」に、
一体どんな力があるのか。

【放送後記】
皆さん、最近笑っていますか?笑うことは精神的にとても良いことだと思います。しかし、内容によっては不謹慎だと捉えられるかもしれません。アートや様々な表現が目覚しい反原発デモですが、今回のゲストの方々は、これをコントによる笑いで表現しています。しかも原発を推進する立場側からの視点で、猛烈に揶揄しているため快く思わない方も多いでしょう。しかし、少しでも知ってもらいたい、考えるきっかけになって欲しい、という気持ちは素晴らしいものなのではないでしょうか。まずは、知ること、関心を持つこと。そこから良し悪しを改めて考えて欲しいと感じました。(松澤千晶)
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2012年8月16日放送

#1676 『TPPは貿易協定の衣を着た大企業による世界支配の道具』(「デモクラシーナウ」)

解説:解説委員 中西正利
キャスター:笹岡樹里

【テーマ】
最近は原発事故や政局の話に押されて日本ではなかなかニュースとして取り上げられることが少なくなったTPP交渉参加問題。昨年11月のAPECで国際社会に対して参加の意思を示した後は、目立った進展も見られない。一方、すでに交渉に入っているアメリカではここにきてその問題点が指摘され始めてきた。どの国にも賛否両論があるこの問題を改めて見つめ直す。

【放送後記】
すでにTPP交渉を開始しているアメリカでは最近になって「ISDS条項」などの問題が指摘され始められているそうです。「なぜ今更?」と考えると、これまではアメリカ国民がそれほどTPPに対して関心を持ってこなかったことが一つの要因であるように思います。日本ではさまざまな議論が行われていますが、日米間でも関心に温度差があるように感じました。また、「デモクラシーNOW」によるとアメリカでは国民は蚊帳の外とも言える、大変不透明な状況で交渉が進められているそうです。ある程度の水面下の交渉は必要かもしれませんが、国民不在での行き過ぎた議論や決定は到底納得できるものではありません。日本の政府には、TPPに関わる全ての分野の人々が納得できるような説明を重ねて、不安要素を無くすよう努力してほしいと思います。(笹岡樹里)
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2012年8月15日放送

#1675 「シリアへの軍事介入の是非を問う」(「デモクラシーナウ」)

ゲスト:敬愛大学国際学部 水口 章 教授
キャスター:分林里佳

【テーマ】
シリア国内では、現在、政府軍が首都ダマスカスの鎮静化にほぼ成功していると見られるが、反体制派のゲリラ戦術は継続している。また、アレッポでの戦闘も激化している。こうした中、アメリカの独立報道番組「デモクラシーナウ」からパトリック・シール氏のインタビューを紹介し、シリアへの軍事介入の是非について考えた。パトリック・シール氏の分析のポイントは、国家、地域、国際システムの3つのレベルで情勢分析を行い、アサド政権の体制維持能力は高いと指摘。 ただ、現実には、軍や外交官など政権を離反する者が出ており、アサド体制が崩壊する蓋然性は高まっている。

【放送後記】
シリア情勢は「デモクラシーナウ」の中で2月時点の話として紹介されていた部分からさらに悪化しています。国連の監視団も撤退していく中、国際社会はどう関わるべきなのでしょうか。外交や覇権争いとは無縁の、生きるか死ぬかの毎日を送っている一般国民のためにも、一刻も早い収束が望まれます。また、番組では各国の対応を専門家の意見と共に伝えていましたが、日本としてできることはないのでしょうか。(分林里佳)
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2012年8月14日放送

#1674 「チェ・ゲバラの処刑はCIAの完全犯罪?」(「デモクラシーナウ」)

解説:報道特集キャスター 金平茂紀
キャスター:松澤千晶

【テーマ】
キューバ革命の主要な指導者の一人、“チェ・ゲバラ”。彼は革命後のキューバで新政府に参加した後、国際的な革命活動を起こそうとキューバを去るが、1967年CIAと協力していたボリビアの軍隊に捕らえられ、その翌日に処刑される。アメリカの独立報道番組「デモクラシーナウ」で放送された「チェ・ゲバラの処刑はCIAの完全犯罪?」を紹介し、当時のアメリカ・ジョンソン政権とゲバラの死の関係について考えた。

【放送後記】
キューバ革命を成し遂げたチェ・ゲバラ。革命から半世紀以上が経った今でもTシャツやポスターなどポップアイコンとして親しまれているのは、彼の成し遂げたこと、そして最期の姿が印象的だったためではないでしょうか。医学生だった彼は、病人の治療より重要なことは病人を出さないことだと考え、貧困層を取り巻く劣悪な環境などを改善するべく革命を起こし、次なる革命の地として選んだボリビアで処刑されてしまいます。CIAの陰謀とも言われているゲバラの死ですが、アメリカにとってはやはり好ましくない存在だったのでしょうか。「デモクラシーナウ」の今後の報道に期待したいと思います。(松澤千晶)
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2012年8月13日放送

#1673 『ポール・クルーグマン「さっさと不況を終わらせろ」』(「デモクラシーナウ」)

解説:共同通信 杉田弘毅 編集委員
キャスター:松澤千晶

【テーマ】
アメリカの独立報道番組「デモクラシーナウ」で放送されたポール・クルーグマン氏の特集を紹介。不況に陥っている世界各国のリーダー達が相次いで緊縮策を打ち出す中、クルーグマン氏は不況から抜け出す方法に対して「借金を使って政府支出を増やせばいいんだ」とこともなげに述べる。彼が考える景気好転への道とは何か。

【放送後記】
不況の波が世界各地に広がっていますが、各国、様々な考え方があるようです。日本では消費税増税を打ち出しましたが、今回ご紹介したポール・クルーグマン氏は、財政出動を行って政府がお金を使うことで経済は改善し、様々な対策がとれることで完全雇用が実現できると述べていました。景気を刺激することで循環が良くなることは確かに正論だと思いますが、言うは易く、行うは難し。世界経済を牽引するアメリカの動きに今後も目が離せません。(松澤千晶)
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2012年8月9日放送

#1672 「児童虐待相談件数 過去最多」

ゲスト:日本子ども家庭総合研究所 山本恒雄 氏
キャスター:笹岡樹里

【テーマ】
全国の児童相談所が対応した児童虐待についての相談件数が、昨年度は約6万件に迫った。これは統計を取り始めた1990年以降、21年連続で増加していて過去最多だ。児童虐待に関する児童相談所の対応の難しさが浮き彫りとなる問題も起きている。凄惨な事件が相次ぎ、児童相談所としても強い姿勢で臨まざるを得ない事情もあるが、通報を受け一時保護した男児の両親が「虐待ではないのに子供を保護されたため、子供と家族が長期間離れ離れになった」として児童相談所を相手取り、損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしたのだ。虐待が増え続ける中、子どもの保護はどうあるべきか。元児童相談所職員としてとして33年のキャリアもある、日本子ども家庭総合研究所の山本恒雄氏に聞いた。

【放送後記】
児童虐待相談件数増加の背景には、虐待自体の増加に加え、大阪などでの事件をきっかけに、社会や医療機関などの意識の高まりがあると、山本さんは話します。子どもの命や安全が脅かされている疑いがある場合は、行政や社会が介入して守らなければなりません。児童相談所や関係機関は、数年前から新たな対策や制度を創設していますが、山本さんは「加害者や、虐待の有無よりも、まずは子どもの安全が第一だということを忘れてはいけない」と強調していました。また、待相談件数増加が増加する中、児童福祉司などの対応する児童相談所の人員不足や、問題を抱える家庭のサポート体制の強化など、これから見直していかなければならないことが山積している現状を知りました。(笹岡樹里)
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2012年8月8日放送

#1671 「『かくれ脱水』に注意」

ゲスト:昭和大学病院救命救急センター長 三宅康史 医師
キャスター:笹岡樹里

【テーマ】
連日猛烈な暑さが続く日本列島。先月、熱中症と見られる症状で病院に搬送れた人は全国で2万人を超え、7月としては過去最多となった。暑い日は、体内の水分が汗や呼気などから多量に失われるため、自分では気づかない内に、脱水症の一歩手前の状態になる「かくれ脱水」が多くなるという。放っておくと脱水症に陥り、水分不足から汗が作れない状態になり、体温を下げることができず、熱中症を引き起こしてしまう。「かくれ脱水」や熱中症を起こしやすい状況やその予防などについて話を聞いた。

【放送後記】
街頭で、脱水症についてインタビューをしたところ、2割の方が実際に経験したことがある一方、殆どの方が「水分補給をできるだけ心がけている」と答えていました。また、出掛けるときに水筒やペットボトルを持ち歩く習慣の方が増えている印象でした。ただ、「かくれ脱水」は症状が自覚しづらいものなので、知らず知らずの間に、「かくれ脱水」になっている可能性があります。自分の身体の変化や、環境を常に意識する必要があると思いました。三宅先生の話にもありましたが、『かくれ脱水』は、熱中症などの深刻な状況になる一歩手前の状況です。残暑厳しい日々が続きますが、熱中症は命に関わる病気なので、
脱水症対策や体調管理を十分心がけて欲しいと思います。(笹岡樹里)
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2012年8月7日放送

♯1670 「東電 テレビ会議の映像公開」

解説:報道局 科学・災害担当 桶田敦
キャスター:松澤千晶

【テーマ】
原発事故直後の東京電力の社内会議の様子を記録した映像の一部が、事故から約1年5か月経ってようやく公開されました。事故の原因を究明する上でも貴重な映像ですが、公開は部分的なものにとどまりました。事故対応に奔走する現場との激しいやりとりなど、公開された映像から読み解けるものとは。

【放送後記】
ようやく公開された東京電力のテレビ会議録。原発事故直後の慌ただしい様子は伝わってくるものの、当時の対処の仕方など、あまり詳しくはわかりません。また今回の映像以外にも、まだ公開されていないものがあることから徹底的な原因究明には程遠いのが現状です。様々な事情も伺える為、決して責めるつもりはありません。しかし、私たち国民にも知る権利はあると思うのです。次に、万が一このようなことが起きた場合にどう対応して行けば良いのか、今後のために、より良い情報公開を望みます。(松澤千晶)
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2012年8月6日放送

#1669「子どもの声が聞こえますか?」

ゲスト:NPO法人 東京賢治の学校 鳥山敏子さん
キャスター:松澤千晶

【テーマ】
警察が学校と教育委員会を捜査する異例の展開となった
滋賀県大津市の中学2年生自殺問題。夏休みに入ってからは、
同級生ら、およそ300人から事情を聴いている。

子どもたちに今、何が起きているのか。
家庭は、学校は、社会は、
子どもの叫びが聞こえますか?

【放送後記】
滋賀県大津市の中学二年生の自殺をはじめ、小・中学生のいじめは今、命に関わる問題となっています。いじめとは何なのか。何故、このようなことが起こってしまうのでしょうか。事件の中心となる思春期の子供たちは、いろいろな問題を抱えています。そうしたものを周りの環境が上手く受け止めてあげられない場合、モノから人へ、そしてぶつける先が同じ子供になってしまい、やがていじめに発展してしまうのではないでしょうか。責任を追及するつもりはありませんが、教師や親が正しい方向へ促してあげるべく、より良い学びを提供することがいじめをなくす第一歩かもしれません。そもそも、「いじめをなくそう」という考えではなく、「子供たち一人一人がのびのびと過ごせる環境を私たち大人が作り上げるべきだ」と実感しました。(松澤千晶)
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2012年8月2日放送

#1668 「驚きの連続 変わりゆくピョンヤンの今」

解説:報道特集キャスター 日下部正樹
キャスター:笹岡樹里

【テーマ】
キム・ジョンウン第一書記への「元帥」の称号授与や、夫人リ・ソルジュ氏の存在が明らかになった北朝鮮。その北朝鮮・ピョンヤンに今年6月、報道特集・日下部キャスターが取材に訪れた。そこでは、これまで考えられなかった出来事が数多くあり驚きの連続だったという。普段あまり目にする機会のないピョンヤンの町並みや市民の表情などについて聞いた。

【放送後記】
厚いベールに包まれ内情を伺い知ることが難しい北朝鮮。私のイメージは、首都ピョンヤンと言えども、市民生活は閉塞感が漂い、文化的なことや娯楽は厳しく規制され、のびのびとした暮らしができていないと思っていました。ところが、日下部キャスターのリポートでは、ピョンヤン市内は、交通が整備され、子どもたちも元気に遊び、スーパーマーケットも充実していて、高級外車が停まっているほどで、当初、私が思い描いていたものとは随分と違っていて驚きました。リーダーが変わった北朝鮮。このピョンヤンの急激的な変化は、一体何を意味しているのでしょうか。国際社会で様々な問題を抱えている北朝鮮ですが、そこに暮らす人々は、ごく普通の当たり前の生活を営んでいるという印象を受けました。(笹岡樹里)
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2012年8月1日放送

#1667 「2020年東京五輪招致の行方」

ゲスト:東京五輪招致委員会評議会事務総長 小倉和夫氏
キャスター:分林里佳

【テーマ】
盛り上がりをみせているロンドンオリンピック。一方、東京では2020年のオリンピック招致活動が進められている。8年後、ロンドンオリンピックと同じ盛り上がりを東京で見ることはできるだろうか。また、開催招致の課題や懸念は何か。東京2020オリンピック・パラリンピック招致の行方について考えた。

【放送後記】
1964年の東京オリンピックが日本にもたらした影響は大きく、先進国としての存在を世界にアピールする場となりました。競技場や交通インフラなどは、開催をきっかけに飛躍的に整備され、今日でもそれを土台に発展しています。2020年の東京でオリンピックが行われることに、どんな意味があるのか。どんな影響をもたらしてくれるのか。まだ国民の多くは具体的にイメージできていないと思います。招致委員会評議会の小倉さんがいう、「新興国ではなく、成熟した国ならではの開催意義」をこれからどんどんアピールしていってほしいと思います。(分林里佳)
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