初回2時間スペシャル 4月22日火曜よる9時スタート

渡辺美佐子さんインタビュー

写真

Q― ずいぶんインパクトのある登場でしたが、たつさんとはどういう人なんでしょうか。

いきなり「カフェレストランあや」にやってきて、スパゲッティが美味しい美味しいって、4皿も食べたあげくに「お金がないから働かせて」と、住み込みで働くようになります。家族もいるでしょうに、これからどう生きていくのか、家族も居るでしょうに、子どもに頼ることなく、夢を持ってそれを実現させるために居場所を探している、ちょっと不思議な人です。

Q― シーズン2からのご出演ですが、現場の雰囲気はいかがですか?

橋田先生の作品には昔から出演させていただいていますが、いつもセリフが長くて本当に俳優泣かせです。でも、そのセリフを言うことで、今の社会がものすごくよく見えます。ですから、大変ではありますけれど、一言一言大切に、一生懸命言わせていただいています。
舘さん、浅野さんとは初めてご一緒しますので緊張していましたが、すごく和やかな雰囲気を作っていらして、途中参加のわたしも緊張することもなくすんなり入りこめました。
写真 お店で働くようになってからは、キッチンの裏方に入りますから、段取りなどやることがものすごくたくさんあるんです。しかも、家事全般が上手な人、ということですから、どうしたら長年やってきた上手な人に見えるかという工夫を考えてばかりいます。わたしはそんなに器用ではないのですごく困りました。それと、第1話でいただいたスパゲッティがすごく美味しくて、ここに居ればまた食べられると思っていたのに、従業員になってしまったらスパゲッティが食べられなくなってしまったのがとても残念でした。

Q― たつさんは香子ちゃん、涼くんにずいぶん厳しく言っていましたが、そんなたつさんの話すことをどう感じていらっしゃいますか?

若い人は説教だと思うでしょう。わたしもふだんはいろいろ言うのがあまり好きではないんですが、たつさんはしつこく言い続けます。うっとうしいと思われないためにはどうすればいいかと考えて、相手の目をしっかり見て話そうと思いました。香子ちゃん、涼くんの二人は素直に受け止めてくれましたが、お行儀が悪かったり欠点があっても、こういうことを若い人に言わなくなりましたね。若い人が怖いというのもあるし、うるさく思われるのがイヤだという防御本能が働くんでしょう。電車内で注意したらトラブルになったり、という怖いことをたくさん聞きますし、それが波風を立てずに安全だからという風潮ですから、言いたくても言えないんでしょう。でも、たつさんは言うんです。きっと橋田さんに言いたいことがたくさんあるんでしょうね。そういうセリフを香子ちゃんたちや見ている方がどう受け止めてくださるか考えながら、説教ではなく、本当に人としてダメなことなんだ、あなたのためにも良くないのよと一生懸命言ったつもりです。

写真

Q― 渡辺さんご自身は、たつさんに共感できる部分はありますか?

たつさんを演じていると、うるさいと思われてもちゃんと言ってあげないといけないんだと思います。それが若い人にあげられる数少ない経験なんだから、きちんと渡してあげないということを感じましたね。
わたし自身は「ここまで言っていいのかしら」と思いますが、それを素直に受け止めて消化してもらえると嬉しいですね。橋田先生は、この役を「サイレンスお年寄り」に対しての抗議のつもりで書かれたのかとも思います。 それともう一つ、子どもだからといって甘えちゃいけない、甘えさせちゃいけないんです。わたしの人生があって、やりたいことがある、そのためにお金を死守してやりたいことをやると言って家出をしたけれど、お金がなくなってしまって…変わった人ですよね(笑)。わたしも長年、俳優という仕事をさせていただいていますが、どんなに年をとっても、自分を持って自分らしく生きということには共感しますね。

Q― ご覧の皆さまにメッセージをお願いします。

これからどうしようかと思っているお年寄りがたくさんいます。そういう方に「自分の思った通りでいいんだな、嫁や息子に気兼ねしなくてもいいんだ」と、元気づけることが少しでも出来たら、そういうことが橋田先生の気持ちではないかと思っています。ですからわたしも、見てくださっている、お年を召した方に元気を分けられればいいなと思って、元気に演じています。たつさんという、年のいった女性がこの先『自分』という存在をどうやって生きていくのかということを見ていただいきたいです。

(予告動画)