おおきに監修さん

パナソニック ドラマシアター『東野圭吾ミステリー 浪花少年探偵団』(東野圭吾 原作)毎週月曜よる8時〜放送

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vol.4『殺陣監修・大道寺俊典さん』


殺陣(たて)監修の仕事内容
格闘シーンの演出をしています。子どもたちへの指導は特に気を使いますね。このドラマに限りませんが、大人と違って子どもはアクションを全力でやるから、こちらが「80%の力で」と言っても、テスト撮影の段階で100%、本番になると120%の力を出してケガをしてしまうこともあるんです。
最近は、転んだ時に手をつかない子も少なくないんですよ。普通は転びそうになったら先に手をついて頭や体を守りますが、最近の子はその手がうまくつけない。だから、まずマットを敷いてから転んでもらって、不安な子には転び方から教えています。昔は道がデコボコだったり石ころがあったりして転ぶことにも慣れていましたが、今はアスファルトで平らだから転ぶことがあまりない。自分で自分の体を守る意識や感覚が薄れてしまったのかもしれませんね。

ふだんのお仕事
TV番組や映画の監修以外に、スタントとかヒーロー番組の監督もやっています。監督を務めた『レスキューファイアー』には畑中役の高橋晃くんも出てくれていたので、今回久しぶりの再会でした。僕がこの仕事を始めたのは16歳からで、もう30年。最初は友達のお姉ちゃんがアクションチームに入っていて、そこでバク転ができる子を探していたんです。僕は体操部でできたので行ってみたら面白くて。それがこの世界に入ったきっかけです。まず師匠について15〜16年やって、それから独立して「剣武会」を立ち上げ、今は十数名のスタッフと仕事をしています。
殺陣師の仕事の面白みは、自分が作った動きを俳優さんがうまく演じてくれて、いいシーンになった時。あとは、うちのスタッフのスタントが成功して、みんなから拍手をもらった時。僕自身、スタントで体を壊したので、やっぱりケガとか事故は非常に気を使います。

『浪花少年探偵団』に思うこと
先生が、事件を通して子どもたちにいろいろ教えているのが面白いなと思います。普通は事件とか大人の世界のことって子どもに見せたがらないのに、このドラマはあえて先生と生徒が一緒になってそれを追いかけている。子どもは、教室では学べない現実の社会を見て、体験することで彼らなりに学んでいくので、そういうところが好きですね。
それと、アクションはキャラクターによってちょっとした動きも変わってきます。連続ドラマだと役のキャラクターも変化していくと思いますが、僕はアクションシーンがある時しか現場に行かないので、その辺の判断が難しい。だから多部さんに「こういうシチュエーションだったら、どっちに動きますか?」と聞いたり、監督に相談してから動きをつけるようにしています。この現場は活気があっていいですよね。

ご自身の子ども時代
暴れん坊でした(笑)。子どもの頃からとにかくきかん坊で、しょっちゅう先生に呼び出されて叱られてましたね。でも、一方でクラスの子や友達のことを守るという意識も強かった。もし友達がやられたらやり返しに行くし、たとえそこで負けても絶対に引かないというか。そんな、どうしようもないやんちゃぶりは高校を卒業するくらいまで続いたかな。いや、21歳くらいまで、いやもっとかな…。今は仕事仲間を守るために、さすがに喧嘩じゃなく我慢することを覚えましたけど(笑)。

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