おおきに監修さん

パナソニック ドラマシアター『東野圭吾ミステリー 浪花少年探偵団』(東野圭吾 原作)毎週月曜よる8時〜放送

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vol.2『警察監修・吉川祐二』


警察官役の俳優さんに帽子のかぶり方の見本を見せる
今回の監修の仕事内容
まず台本で、警察に関係したシーンをチェックして、もし何か問題があればスタッフの方に伝えます。撮影現場では、俳優さんに動きを指導したり、間違いに気づけば指摘させていただいたり。ただしドラマなので、見せ方や進行上の都合もあるでしょうから、その辺は臨機応変ですね。
でも『浪花少年探偵団』の方たちは「これは道路交通法違反になりますか?」「やらない方がいいでしょうか?」といった感じで聞いてくださるので、良心的だなと感じています。

敬礼の時の手の角度まで具体的に指導
ふだんの仕事はどんなことを?
42歳まで警視庁に勤務していました。退職後は情報番組の制作会社の依頼で調査の仕事をはじめて、その時にこういうドラマや映画制作の仕事に関わるようになったんです。これまでに監修や取材協力で関わった作品は、映画『デスノート』『それでもボクはやってない』『さまよう刃』など。今は興信所をやっていて、そちらがメインの仕事ですね。
そもそも察官になろうと思ったのは、世の中の平和のため!笑われるかもしれませんが、小学校の頃からの堅い決意でした。子どもが好きだったので少年係を目指し、実際に少年係になって、ずいぶん補導もしたし子どもを叱りつけましたね。その後、保安係になって薬物の取り締まりなどの厳しい現場も数多く経験。警察にいて良かったと思うことは、いろいろな人と知り会えたこと。本当にさまざまな職種の人と接したので、それが今の自分の財産になっていると感じます。

子どもたちも興味津々!この後みんなでマネしていました
監修の仕事の苦労や面白みは?
自分があまり詳しく知らないセクションのことや、僕が退職した後で仕組みが変わったことなどもあるので、その辺は勉強しています。例えば、今は警察手帳はタテ開きですが、僕の頃はヨコ開きでしたからね。本当は落としたり盗まれたりしないように、背広にヒモが付いていて、そこに手帳をゆわえているんですよ。署内では首から下げて身分証明にしていました。
逆に、警察官がドラマから学ぶこともあるんです(笑)。僕の警察官時代の思い出ですが、『特捜最前線』の大滝秀治さんの取り調べは大変参考になりました。ふつう刑事って人を疑ってかかるものですが、大滝さんはある取り調べシーンで、相手を100%信じていたんです。そこに1%でも矛盾があったら、疑ってはいけないと。ああいう逆転の発想は勉強になります。とても味のある俳優さんなので、夢中になってドラマを見ていましたよ。
監修の仕事は、今回の交通安全教室(第2話)の時がそうでしたが、現場で直接皆さんの顔を見ながらやりとりするのは楽しいですね。その時も交通指導員の服装に関して指摘させていただきましたが、実際に僕の案が採用されると、お役に立てて良かったなと、うれしいものです。

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