水戸黄門大学

お助け辞典(おたすけじてん)




中山道
(なかせんどう)
東海道・甲州道中・奥州道中・日光道中と並ぶ当時の五街道のひとつ。江戸を中心に確立された交通システムだ。ルートは、日本橋から大宮、安中、木曾、美濃を通って、草津(滋賀県)で東海道と合流。全67宿。「中仙道」とも書く。
長屋
(ながや)
当時の庶民は、表通りから路地を入ったところにある裏長屋に住んでいた。小さな家が何軒も棟続きになっていて、一軒は部屋ひとつに台所がついている程度の狭い造り。トイレや井戸は住人たちが共同で使っていた。井戸端会議(いどばたかいぎ)という言葉は、女たちが共同井戸で洗たくや水汲みをしながら噂話などをすることからきている。

二束三文
(にそくさんもん)
極めて安い値段のこと。『四字熟語早引き辞典』(学研)によると「一束(ひとたば)の二倍でたくさんという意味。昔、金剛草履(こんごうぞうり)と呼ばれた草履が、二足で三文で売られたことにちなむとの説もあり、二足三文とも書く」とのこと。
人間将棋
(にんげんしょうぎ)
頭上に大きな駒を持った女中たちが、将棋の対局に合わせて、地面に引かれた盤の上を動く「人間将棋」。もともと豊臣秀吉が伏見城の満開の桜の下、家来の小姓(こしょう)や腰元(こしもと)を将棋駒に見立てて対局を楽しんだ故事からきている。現在、将棋駒の全国生産の95%を占めている山形県天童市が、春の祭典として毎年行なっている。
忍者の携帯道具
(にんじゃの
けいたいどうぐ)
忍者が日頃出歩く時に携帯する道具は六つあったという。【1】顔を隠せる「編笠(あみがさ)」、【2】高いところへ上ったり、人をからめたり、戸を閉めたりと万能の使い道がある「かぎ縄(かぎなわ)」、【3】目印や他人への連絡に使う「石筆」、【4】「虫薬」と呼んだ救急薬、【5】鉢巻き・頬かむり・帯・塀乗り越えなど用途の広い「三尺手拭(さんしゃくてぬぐい)」、【6】焼打ちの時などに使う発火用具「附竹(ふだけ)」
忍法
(にんぽう)
忍法は忍者が行う術のこと。書物「正忍記」には十の忍法が記されていて、【1】音声忍(声をまねて相手を信用、油断させる術)、【2】順忍(ことさら策をとらず天意にまかせて行う、つまり無策の策)、【3】無生法忍(乱れて利を取る。つまり火事場ドロボウのような策)、【4】如幻忍(早わざ)、【5】如影忍(尾行の術)、【6】如焔忍(心の緩みを利用して図る術)、【7】如夢忍(夜の暗闇に乗じて図る術)、【8】如響忍(地の利を使って行う術)、【9】如化忍(人の心の動きを読んで臨機応変に練る術)、【10】如空忍(空から現れ、空に消えるような相手に気づかれない術)となっている。

(ぬか)
玄米などを精白する際に出る皮や胚芽などの粉。糠漬けや肥料、飼料などに使われるが、昔は洗剤や石鹸代わりとしても重宝された。
『水戸黄門』のお風呂シーンで壁に下がっている赤白の小袋も中に糠が入っている。美肌効果がある糠袋は女性の入浴時の必需品だったようだ。


野点
(のだて)
屋外で自然を愛でながら茶をたてることを「野点」という。今日でも、この野点は広く楽しまれている。野掛(のがけ)ともいわれた。


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