2005年10月10日〜2006年3月13日(全20話+2時間スペシャル

あらすじ:

第 1234567891011121314151617181920 話・2時間スペシャル

第11話:
『刀の鍔で結ばれた愛』/熊本(2005年12月19日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は熊本へ。
老公は刀の鍔(つば)を作る職人、檜火宝(中山仁)と尚之助(なおすけ・溝呂木賢)の親子と出会う。火宝は、若殿様誕生祝の鍔を任されるほどの名工で、尚之助もその跡継ぎを期待される腕前だ。老公は二人の技のすばらしさに感心する。
 尚之助は、近くに住むお咲(高松あい)と愛し合っているのだが、娘一人で幼い弟妹を育てているお咲は、立場が違うといって、尚之助の結婚の申し出を断っている。
 お咲が育てているのは実の弟妹ではなく、みんな両親を亡くした子供たちばかりだ。老公はお咲の優しさに胸が熱くなる。
 老公は尚之助に刀と鍔の関係のように、人の心も重すぎず軽すぎない感覚が大切だと尚之助を諭す。
 ところで卸問屋の山吹屋(二瓶鮫一)は、藩の仕事を独占しようとして家老の飯田又兵衛(小沢象)と結託し、火宝から祝い鍔の仕事を奪おうと画策する。
 鍔の制作を火宝ともう一人の職人で競わせることにした上で、暴漢に火宝を襲撃させて怪我を負わせ、作業ができないようにしてしまう。
 火宝は尚之助に仕事を任せるが、山吹屋はお咲をさらい、尚之助に祝い鍔から手を引くよう脅迫する。
 尚之助は刀と鍔のように、自分にはお咲が無くてはならない存在であることに気付く。お娟(由美かおる)がお咲を救い出す。
 そして尚之助の鍔が完成した。殿様が二つの鍔を検分する。殿様が選んだのは果たして…


第12話:
『初春!意地の味比べ』/八代(2006年1月9日放送)

水戸老公(里見浩太朗)一行は八代に着いた。老公は町中にある二軒の菓子屋の若い主人二人に出会う。本家不知火堂のおさわ(舞坂ゆき子)と元祖不知火堂の宗太郎(福島カツシゲ)である。二軒はもとは親戚だったが、何代も前に仲たがいを起こして分裂してしまったという。
仕事熱心なおさわと宗太郎は、それぞれ饅頭作りに精進し、味を競い合っている。老公も味比べをさせられたが、甲乙付けがたい。それぞれの工夫をほめるのだが、納得のゆかない二人は、さらに味を極めようと、試行錯誤を続ける。
助さん(原田龍二)はおさわを、格さん(合田雅吏)は宗太郎を手伝うことになった。それぞれに意地を張り合っているおさわと宗太郎だが、実は双方の腕を認めていることに老公は気付いた。
さて、おさわの所へ納戸奉行の野島欣四郎(柄沢次郎)から饅頭をお城へ届けるようにと注文が入った。頭痛もちの若殿様に献上するのだという。老公は鬼若(照英)とアキ(斉藤晶)からの知らせで、その注文には饅頭に毒を盛って若殿様を亡き者にしようとする側用人・鬼頭(野沢海太郎)の悪巧みが潜んでいることを知った。
おさわが注文を断ると、野島は宗太郎に饅頭を納めるよう命じるの。おさわは宗太郎に仕事を引き受けないよう忠告するが、宗太郎は聞く耳を持たない。
おさわは老公に宗太郎の母・おもん(東山明美)に店を救ってもらった恩があることを明かし、何とかして宗太郎と助けたいと相談する。
宗太郎の饅頭がお城へ届けられ、毒が仕込まれた。そんなこととは知らずに饅頭を手にする若殿様。そこへおさわとおさわが作った饅頭を伴って老公が現れ、若様の饅頭には毒見が必要だと提案する。うろたえる鬼頭は老公に刃を向ける‥


第13話:
『黄門様のお供は偽千太』/人吉(2006年1月16日放送)

人吉に着いた光圀(里見浩太朗)一行。名物の焼酎を味わいたいものだなどと、呑気なことを話していたが、町中が黄門さまの話題で持ちきりな事を知って驚いた。
 人吉では、代官・渋田籐右衛門(入川保則)が、両替商の堺屋徳兵衛(中村方隆)と結託して、年貢の増加、運上金の上乗せをして人々を苦しめていた。だが、人々は黄門さまが現われて、代官を懲らしめてくれると噂し合い、到着を今か今かと待ちわびていた。
 その話を聞いて一行は驚いたが、よろず屋の千太がその噂を広めていると知って、千太(三波豊和)本人が一番びっくりした。千太の偽者は、自分を黄門さまの一の家来だと偽り、人々から金をだまし取っているという。
 千太と助さん(原田龍二)は偽者探しに飛び出した。
 ところで、偽者の千太は千吉(中野英雄)という調子のよい旅の男だったが、代官所に捕らえられ、出来心で嘘をついたと、あっさり偽者であることを認めてしまった。千吉はふとしたことから、父親思いの娘・お清(吉野紗香)が堺屋に騙されて、代官の妾にされそうになっていることを知り、お清に同情する。
 やっと千吉を捕まえた千太は憤懣やるかたない。千吉は千太には悪かったと侘び、老公にはお清を救って欲しいと涙ながらに訴えるのだった…


第14話:
『仇が教えた命の重さ』/指宿(2006年1月23日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は指宿に着いた。足を滑らせて腰に怪我をした老公は、医師・網野甚内(伊吹吾郎)の治療を受ける。高額な治療費を要求され老公は驚くが、網野が貧しい者からは一切金を受け取らないと聞き感心する。
 網野は人々を病から救うため全国を歩き回り、薬草の研究を進めている。あと一歩でそれが完成すると知って老公も期待している。
 一方、お娟(由美かおる)と鬼若(照英)、アキ(斉藤晶)は、道中難儀をしていた橘喜世(高以亜希子)と路之助(浅利陽介)、姉弟を助けた。姉弟は父親の仇を探しているという。その仇が網野だと分かり姉弟と老公は驚いた。
 研究完成するまで待ってくれと頼む網野。今すぐ勝負しろと息巻く喜世を、しばらく待つよう老公は説得する。
 人々のため懸命に治療に当たり、寝食も忘れて薬草の研究に取り組む網野の姿を見て、路之助は自分も医師になりたいと強く思うようになる。喜世も次第に網野の仕事の尊さに気付く。老公は、喜世に仇討ちの虚しさを説いて聞かせる。
 ところで指宿では代官の島貫勘兵衛(浜田晃)と米問屋・篠田屋六右衛門(青野流号)が結託して年貢を操作し、人々を苦しめていた。網野は人々のために島貫の不正を正そうとする。
 島貫は、喜世の仇討ちに加勢すると、もっともらしい理由を付けて、網野と喜世そして路之助まで葬ろうと目論むが…


第15話:
『波瀾万丈!お娟の休日』/飫肥(2006年1月30日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は飫肥(おび)に着いた。
お娟(由美かおる)は、日頃の活躍の労をねぎらいたいという老公の計らいで、休暇を楽しんでいる。
のんびり入浴し、豪華な食事に舌鼓を打ち、贅沢な時間を過ごすが、一日で飽きてしまった。
 そんなお娟は、剣術道場の師範・大木八郎(渋谷哲平)と知り合った。
八郎は先代の城の剣術指南役・田宮凌斎(片桐竜次)の弟子だが、からきし弱く、八郎はお娟に全く歯がたたない。
八郎はお娟に剣術の指南役を頼むのだった。
 その頃飫肥では、空席になっている剣術指南役を選ぶことになった。家老の藤野監物(中原丈雄)は、自分の息子で道場師範の蔵人(由地慶伍)がふさわしいと主張するが、儒学者の林周庵(島田順司)は、蔵人が町人に乱暴狼藉を働き、金を巻き上げている事実を指摘して、蔵人は適任ではないと否定する。老公も蔵人の侍らしくない振る舞いを目撃する。
 八郎は、田宮凌斎のように文武両道に優れた人物こそ指南役にふさわしく、蔵人も自分にも指南役は務まらないと主張する。
 だが、是が非でも蔵人を指南役にしたい藤野の企みで、八郎と蔵人が勝負し、勝者が指南役に納まることになった。
老公は八郎に秘策を授け、八郎はお娟の励ましを受けながら得意の突き技に磨きをかける。
 老公、助さん(原田龍二)、格さん(合田雅吏)と鬼若(照英)、アキ(斉藤晶)は、旅の剣術修行者を装って蔵人の道場を訪ねる。老公が考えた八郎を蔵人に勝たせるための秘策とはいかに…



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