2005年10月10日〜2006年3月13日(全20話+2時間スペシャル

あらすじ:

第 1234567891011121314151617181920 話・2時間スペシャル

第1話:
『風雲急を告げる高松城』/水戸(2005年10月10日放送)

 水戸の西山荘で晴耕雨読の日々を送っていた老公(里見浩太朗)の元へ、讃岐高松藩を治めている老公の実子・松平頼常(松村雄基)が幕府の命に従わず、謀反の疑いもあると知らせが届く。頼常は酒におぼれ、藩政をおろそかにしているとも噂されていた。
 その頃江戸城では、将軍・綱吉(堤大二郎)と柳沢吉保(橋爪淳)が頼常の処遇を相談していた。老公は江戸へ出向き、自分の命をかけて真相を明らかにすると綱吉に誓い、旅立ちを決意する。
 よろず屋の千太(三波豊和)が出立の準備を整える。老公と助さん(原田龍二)、格さん(合田雅吏)たちが集まった八重(岩崎加根子)の寮を忍びの一団が襲う。
 忍びは北斗の桔梗(原史奈)と大男の榊雷光(岡田正典)が率いる手練の者ばかり。お娟(由美かおる)、鬼若(照英)、アキ(斉藤晶)が必死に応戦するが形勢は不利。その時、寮に火が放たれ、全てが炎に包まれた!
 そして高松では、頼常が家老・古川織部(大出俊)が諌める言葉にも聞く耳を持たず、酒席にうつつを抜かしていた。高松はもう一人の家老・元木典膳(栗塚旭)が金の力で藩を牛耳っていた。
 元木の後ろ楯は徳川幕府に深い恨みを抱く大商人・闇の布袋(遠藤太津朗)だった。闇の布袋は豊臣家の残党の流れをくむ百歳を越える謎の人物で、高松藩を手始めに騒動を起こし、幕府を転覆しようと企んでいた。
 そんな騒動の中、九死に一生を得た老公一行が高松に入る。老公は古川や勘定方の役人・小松吉兵衛(秋野太作)の協力を得て、元木の悪事を探る。やがて老公は元木の陰謀にはめられた頼常の苦悩に気付く。
 光圀の息の根を止めようと、桔梗たちが一行を襲う!


第2話:
『対決!阿波踊り合戦』/徳島(2005年10月17日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は、徳島藩脇の町に着いた。家の豊かさを示す、立派な卯建が並ぶ町並みを一行がながめていると、阿波踊りのお囃子が聞こえてくる。千太(三波豊和)の気分も浮かれてくる。
 それは、藍の商人・猪尾屋(松山政路)の娘・お信乃(永井流奈)とその親友のおりん(荻マキ)たち小町連が踊りの稽古をしていたのである。脇の町では近々、阿波踊りが行なわれる事になっており、人々は練習に余念がない。
 そこへ、玄八(高井清史)達、ならず者が邪魔に入った。助さん(原田龍二)と格さん(合田雅吏)が騒動を止める。
 ところで最近、沼口紋太夫(立川三貴)が群代に着任してから、藍の取り引きが、大垣屋(津村鷹志)に集中するようになり、大垣屋が藍を安く買い叩くため、人々の生活が苦しくなっていた。
 沼口と大垣屋は結託して、藍の値を操作し、私腹を肥やしていたのである。沼口はさらに儲けを増やそうと企て、阿波踊りの優劣を競い、その勝者に藍の取り引きを独占させるよう提案する。
 勝負は、お信乃たち小町連と、大垣屋の息のかかった隼連が競う事になった。隼連が勝てば、沼口と大垣屋が儲かるだけで、人々の暮らしはさらに苦しくなる。隼連は指南役として踊りの名手・卯之吉(村井克行)を雇う。小町連の練習にも熱が入ってきた。
 はたして阿波踊り勝負を制するのは小町連か? 隼連か?


第3話:
『謎の美女の危険な賭け』/高知(2005年10月24日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は高知に着いた。老公は、桂浜で人々が鰹節作りに精を出す様子を微笑ましく眺めていたが、そこへやくざ者の寅吉(入江毅)が現われ、できたばかりの品物を乱暴にかき集める。
 浜にいたお里(田川恵理)の話によると、土佐浦奉行の田野倉兵衛(佐藤仁哉)と網元の黒磯屋(曽我廼家文童)が結託して、鰹節を安く買い叩くので人々は困っているという。
 ところで一行とは別行動の助三郎(原田龍二)と千太(三波豊和)は、田野倉と黒磯屋が隠密の行動に神経を尖らせていることをつかんだ。
 出世をもくろむ田野倉は、家老に賄賂を送るため、御禁制の壺を手に入れようとしている。その事を探っていた隠密は、黒磯屋の手下に斬られ、海に転落して姿を消した。だが用心深い田野倉と黒磯屋はさらに警戒を強めていた。
 一方老公は、黒磯屋で下働きをしているお嶋(国分佐智子)が、何かを探っているような動きをしていることが気になっていた。助三郎が黒磯屋に用心棒として入り、お嶋の動きを見守っていたが、お嶋は捕らえられてしまった。鬼若(照英)がお嶋を救出する。
 お嶋によると、夫の源十郎(倉田てつを)が、藩の重要な役割があると言い残し、突然姿を消してしまったという。源十郎が姿を消した隠密に違いない。
 源十郎は生きているのか? とすれば今どこに? 源十郎とお嶋夫婦は悪事を暴くことができるのか…


第4話:
『湯の町守る孤独な正義』/道後(2005年10月31日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は、道後に着いた。温泉につかって疲れを癒し、闇の布袋の情報を探ろうとする。
 助三郎(原田龍二)とよろず屋の千太(三波豊和)は、居酒屋へ出かけ羽を伸ばす。そこへ格之進(合田雅吏)も合流し、三人は大いに盛り上がる。
 ところが、普段はお固い格さんが羽目を外し、若い衆と口論に。そしてけんかになり、三人は番屋で一晩過ごすことになった。老公は、番屋を取り仕切る役人の田川平九郎(宇崎慧)とその手下の忠太郎(満田伸明)が、正義感溢れる若者たちだと知って頼もしく思った。
 ところが平九郎も知らないところで、道後の町に危機が訪れようとしていた。三年前に悪事を働いて役替えになっていた、黒崎蔵人(青山良彦)が代官として戻ってくることになったのだ。
 当時、黒崎はやくざ者の明神の六三(石立鉄男)を使って町を支配し、人々から金を巻き上げていたのである。
 黒崎はまた悪事を企んで、早速、六三を呼び寄せる。六三の子分たちも戻ってきた。人々には当時の恐怖が蘇る。
 六三の乱暴を恐れる人々は金を払うしかない。平九郎は暴力に屈せず立ち向かおうと訴えるが、忠太郎が狙われ袋だたきにされて大怪我を負った。
 ちょうどその頃、平九郎に出世話が持ち上がった。病床の母・ふじ(草村礼子)は大喜びだ。だが、町に争いが起これば、その話も消えてしまう。平九郎はどのように黒崎たちと立ち向かえばよいのかと考えると頭が痛い。
 老公はふじから、出世をするより正義を貫くほうが大切だと聞かされる…


第5話:
『お転婆姫の大変身!』/大分(2005年11月7日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は大分へ。この地では近年の不作に自然災害が重なって人々の生活が苦しくなっていた。藩では救援ため、お助け米を配給することになり、病弱な殿様に替わって、松姫が人々を励ますことになっていた。ところが人々に配られる米はほんのわずか。家老の川島玄蕃(西田健)がその米を横領し私腹を肥やしていたのである。
 一方、助三郎(原田龍二)は町で世間知らずのお転婆娘・松(高橋あゆみ)と知り合った。所持金もなく、騒動を巻き起こす松。
 松は、少ない米でも分け合い、力を合わせて暮らす人々の様子を見て、何とか助ける手立てはないものかと思い悩む。老公は松が、お忍びで町に出ていた松姫だと見抜いていた。領民を思う松姫の心に老公は感心する。
 さて松姫は、大金を手に入れる妙案を見つけたといって、鉄斉(三谷昇)を連れて来た。鉄斉は千太(三波豊和)ともなじみの山師で、二万両の在り処を記した地図を持っているという。老公一行と松は鉄斉に従って埋蔵金が隠されているという石窟に入ってゆく。
 その頃、老公の命を狙う闇の布袋(遠藤太津朗)の配下、桔梗(原史奈)と飛竜(四方堂亘)は、襲撃の好機を伺っていたが、石窟が絶好の場所だと見定め待ち伏せる。飛竜は家老の川島と手を組んで、老公もろとも松姫の命を亡き者にしようと狙う。
 飛竜の元には異国から仕入れた強力な大筒が… 大筒は老公に狙いを定め、火を吹こうとしていた!



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