ストーリー

平成25年度文化庁芸術祭参加 テレビ未来遺産 ドラマ特別企画『こうのとりのゆりかご〜「赤ちゃんポスト」の6年間と救われた92の命の未来〜』
生まれて来てくれてありがとう。 実話をもとにした、涙と感動のヒューマンドラマスペシャル/2013年11月25日(月)よる9時〜

2013年11月25日(月)よる9時〜放送




 2007年5月。熊本市内の私立病院・聖母子病院の壁面に設けられた小さな扉の前に、大勢の報道陣が集まっていた。“こうのとりのゆりかご” ──そう名付けられた。匿名で赤ちゃんを預けることができる施設、いわゆる“赤ちゃんポスト”の運営がこの日、開始されたのだ。
 遡ること半年。熊本県内で相次ぐ嬰児遺棄事件に心を痛めていた看護部長の安田裕美子(薬師丸ひろ子)と理事長の速水啓二(綿引勝彦)は、事情があって子育て出来ない親が匿名で赤ちゃんを預けられる施設を作ることを決意した。しかし、その前例のない取り組みに警察や市は難色を示し、マスコミや世間からも安易な子捨てを助長するとの批判が相次いだ。それでも裕美子らは、妊娠を誰にも相談できず放置する親や、子を育てる気のない親によって赤ちゃんが危険にさらされる前に、「とにかく命を救いたい」──その思いを前向きに、根気強く訴え続けた。その甲斐あって市長の片山幸文(佐々木蔵之介)の了承を得て、ようやく実現にこぎつけたのだった。


 運営が開始されるとゆりかごには、年齢も抱える事情も様々な母親が全国から赤ちゃんを預けにやってきた。関東に住む高校生の新山歩美(有村架純)は、同級生との子を妊娠していたが、自分と幼い弟たちのために忙しく働く母・寛子(富田靖子)に迷惑はかけられないと、その事実を告げられずにいた。そんなとき歩美はテレビで“こうのとりのゆりかご”のニュースを目にし、自宅で一人出産した後、赤ちゃんを抱いて聖母子病院へやってきた。裕美子たちスタッフはそんな一人一人に温かく寄り添い、母親と赤ちゃんが最も幸せになれる道を共に考えてゆく。
 その一方で、「もし将来、ゆりかごに預けられた子どもが大きくなり、ゆりかごのせいで親を失ったと言って訪ねて来たらなんと言うか」──病院の施設変更の許可を出す際に片山が言ったこの言葉が、裕美子の頭を離れたことはなかった。運営開始から6年。開設の年に預けられた赤ちゃんがもうすぐ小学生になる2013年、この答えのない問いに裕美子らスタッフが正面から向き合う時が来ていた…。

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