純粋にうれしかったです。僕は1年間出演していた『仮面ライダージオウ』のウォズ役の印象が強いと思うんです。次にどんな作品に出るのかすごく大切だと思っていたので、ウォズとは真逆の人間らしくてかつ弱々しい仁志を演じるのは楽しそうだなと思いました。『~ジオウ』の時は、連続ドラマ一作目だったこともあって、緊張よりもワクワクの方が大きかったけど、『~ジオウ』を経験してからの今作では自分の見せ方や、居方、なじみ方を考えるようになりました。出演者の方が皆さん経験のある方たちなので、「絶対にセリフは忘れちゃいけない」と思ったり、いいプレッシャーがあります。試行錯誤しながら芝居の正解を探すのはやりがいがありますね。考えてやったことが「オネエっぽい」と言われたり(笑)、どうしたらいいのか悩んで上手くいかないこともあるけれど、楽しみながら挑戦しています。
仁志は血を見るのが苦手でヘタレキャラ。性格は真逆だと思います。僕は血を見るのが苦手でもないし、あんなに大げさにリアクションをあまりとらないので(笑)。真逆なので、自分はこういうことはやりたくないというところを選んで演じています。と言いつつ、似てる部分もあって。仁志はすごく感情に素直なんです。一目惚れしたら会うのが2回目でも告白しちゃって感情に歯止めがきかないし、落ち込んでいたかと思ったら急に明るくなって七瀬をイジったり。僕も不機嫌なときは隠せないし、テンションが上がったときはそこに準じた行動をとるので分かりやすいと思います。ただ、僕は感情に素直ではあるけど、思ったことを素直に口には出せない(笑)。そういった意味では思ったことをそのまま言える仁志を演じるのは楽しいです。
「こういうアプローチの仕方もあるんだな」とか、「こういう風に芝居を作ってくるんだ」と、毎回皆さんに刺激を受けています。見習いたいのは七瀬役の上白石(萌音)さん。どんなに疲れていてもそれを口に出さないし、笑顔を絶やさないのがすごいですね。現場でも僕らだけでなくスタッフさんにも気を配ってくれる素晴らしい人で尊敬しています。心から優しい人です。上白石さんがいる現場の色はパステルカラーです(笑)。天堂先生役の(佐藤)健さんがいると雰囲気はまったく違って、色で言えば原色。いい意味で緊張感があります。
好きな食べ物の話とか健さんのプライベートな話とか、いろいろなお話をさせていただいています。ただ、小児科と循環器内科なので、一緒にお芝居するシーンがほぼないので、お芝居のアドバイスをいただく機会がなくて。同じシーンが増えればそういう機会もあると思うので、今後に期待しています。健さんは言葉では説明できない魅力があって引き込まれます。魅力がありすぎて分かりやすい言葉で伝えられないというか。だから、いろいろな役が似合うのかなと思います。この作品では、役に入っているときだけでなくふとした時も目力が強いときがあって。ヘビににらまれたカエルみたいになってしまうのですが(笑)、話しかけてくださるとそれが一瞬でなくなるんです。本当にひと言では言い表せない魅力がある方ですね。
男性は10歳年上の女性との恋愛は憧れだと思います。僕も憧れますし(笑)。自分にはないものを持っていると思うし、何を言っても肩透かしな感じが闘争本能を掻き立てられるんじゃないかと。僕自身は、追うよりも追われる恋がしたいですね。役者の仕事も同じで、うまくいかないことのほうが楽しいし、自分で動いて挑戦したいタイプ。そう考えると僕は自分からドンドン行く七瀬タイプかもしれないですね。
仁志と流子さんの恋愛は、原作とは全然違うオリジナルの展開。仁志は真っ直ぐな気持ちを持っているので、流子さんも気持ちを動かされるんじゃないかなと思います。過去に流子さんにどんなことがあっても、その障害を二人で乗り越えて、流子さんとあのマンションで暮らしたいですね。天堂先生は佐倉の部屋に引っ越してもらって(笑)。
見てくださってる方には、七瀬と天堂の恋愛に期待しながらも、不器用ながらも真っ直ぐに進んでいく仁志の恋と仕事がどうなっていのか楽しみにしていただきたいです。
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