少女漫画原作でキュンキュンする作品は、ずっとやりたいと言っていたにもかかわらずご縁がなかったんです。そうしているうちに30歳になり、「今こそやりたい」と言っていたところに今回お話をいただけてうれしかったですね。今だからこそできることがあるだろうし、挑戦したかったので、頑張ろうと思いました。
自分にも人にもストイック。特に人の命にかかわる現場に身を置いているので必要以上に厳しく人に当たってしまい、いつも怒っています。でも、意地悪なわけではなく自分の中にある正義を貫いているだけ。医療の現場だから厳しくしてしまうのは分からないわけではないです。ドラマなので振り切って演じる部分もあるんですけど、天堂の仕事に対してストイックに挑むところは共感できます。
どの職業も演じるのは難しいのですが、その中でも非常に難しいです。なじみがない世界なので、医療監修の先生たちにリアルな現場の話を伺いながら演じています。天堂は腕がいい設定なので、患者が急変してとっさに処置しなければいけないときに力量が如実に現れてしまう。そんな緊急時にどういう風に振舞うのかと考えなければいけないので難しいです。
演じていて非常に楽しいですし、ストレス発散にもなります(笑)。もっといたたまれない気持ちになるのかなと想像していたのですが、それよりも気持ちいいが勝っていますね。でも、七瀬を演じる上白石さんはドラマの中と言えども天堂からひどいことを何回も言われてダメージを受けていて、かわいそうだなと思いました。セリフを言うときは気を付けていて、特に「バカ」というセリフは、怒っているときだけでなく、ある意味愛情表現でも使うので、どっちの意味合いなのかを考えて言っています。第1話で天堂が七瀬の頭をつかむシーンがあるんですが、上白石さんの頭の形が丸くていい形をしているのでしっくりくるんです。僕は頭が絶壁だったり触ると気持ち良くない頭なのでうらやましいですね。とても触り心地が良かったです(笑)。
七瀬は非常にかわいらしいです。天堂を演じているからということもあって、自分にはない要素ばかりを詰め込んだような子なので、ハっとさせられたり、たまにすごいなと思ったりすることも。日々、いろいろなことを思わせてくれるので見ていて面白いですね。
演じる上白石さんは、想像以上にしっかりされている方です。お芝居もしっかりされていて安定感があるから素直にすごいなと。七瀬と同様に、明るくてニコニコしているときがとても魅力的だと思います。だからずっとニコニコしていてほしいですね。
芝居に専念するという意味では同じなんですけど、現場ではスタッフさんに何も言われないので、ただただ心配です(笑)。一生懸命、ベットに寝ながら七瀬に向かって「おいで」とか言ってるのに(笑)。上白石さんも恥ずかしがってやっているので、不安なんじゃないかな。でも、妄想シーンの七瀬は非常にかわいいので、七瀬を映しておけば大丈夫だと思います。
ラブストーリーであり、毎回ある病気の患者さんにナースを含め仲間たちと向き合って乗り越えていく医療ものでもあります。そして、乗り越えた結果、七瀬と天堂が近づいていきます。
七瀬の成長、頑張りを、もちろん天堂も背負うものがあって戦っているので、そんな二人をただただ温かく見守ってくれたらうれしいですね。私たちはただただ一生懸命に撮影に励みます。
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