暮らしのレシピ

律子さんと海との出会いは14才のとき。何もわからないまま、インストラクターに手をとられ潜って行った海の中……。目の前に広がった世界、そこはまるで竜宮城！
あまりの美しさに一気に虜になったそうです。そこから二十数年の間に、サンゴ がどんどん死んで行く悲しい現実を目にしました。そこでこの大好きな海を、次の世代に残すために、NPO法人 アクアプラネットを立ち上げ、サンゴ礁を保護するための活動を始めたのです。

海の中は、なるべくならば人の手を加えたくない世界。でも、もうそんなことを言っている段階ではありませんでした。
律子さんは、親指ほどの小さなサンゴの移植・養殖に取り組み始めます。次第に成長していくサンゴ。そこから、新たなサンゴが生まれ、そのサンゴがまた新しい命を産み……。海の中には、律子さんの子供たちとも言えるサンゴがどんどん増えてきているのです。
普段の生活の中でも、シャワーを出しっ放しをしないようにしたり、「この水は、海につながっているんだよ」と、娘さんに教えたりしているそう。普段の生活から、海を守ることを意識しているんですね。