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報道の魂
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2019年1月20日 放送
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「スヌイ ~もずくに生きる男たち~」

「スヌイ」とは沖縄の方言で「モズク」のことである。沖縄は養殖モズクの一大生産地、全国シェアの9割以上を占め、中でもうるま市勝連地域は、県内のモズク生産の4割を誇る。

そんな勝連の海人には最近心配事がある。それは長年重宝してきた潜水マスク「旭面(あさひめん)」がかなり古びてきたこと。

モズク漁は、海中の網についたモズクを掃除機のようなホースで吸い取って行う。旭面は、最新のマスクと比べると、突起物が少なく平らな形をしていて、モズクの網やホースに絡まる心配がなく安心して潜れるのだという。

しかし、大正時代に考案された旭面は、沖縄以外での需要がなくなり、製造メーカーは約10年前に廃業、現在は修理会社さえ残っていない。海人たちはこれまで、タイヤのチューブや犬の首輪など、かなり独創的な道具を使い手作業で修理をしてきたが、それもそろそろ限界に近づいている。

「旭面が壊れたときが引退のとき」

そんな海人もいる中、ある男性が旭面の復刻プロジェクトに乗り出した。

沖縄の青く美しい海でモズクに生きる海人の1年と、そんな海人と交わした「男と男の約束」を果たそうと奮闘する男性の姿を描く。


ディレクター:下地麗子(RBC琉球放送)

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