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第七一二回('18年9月9日 放送)
「激突『総裁選』裏」

ゲスト: 増田寛也 氏/片山善博 氏

御厨

「増田さん、モリカケ問題を有権者の7割が尚納得していないという中での政治の信頼回復ということになります。安倍さんは公文書管理の体制強化などを掲げ、一方、石破さんは官僚の幹部人事を決める官邸の内閣人事局の廃止や、あるいは政策決定の透明化など100日プランというものを行うということですが。さあ、増田さんこれはどういうふうにご覧になります」

増田

「国民の中でですね、モリカケ問題に対してもやもやっとしたものが残ってる。これはもう事実ですよね。それを払拭するっていうか、信頼を回復するっていうのはですね、それは勿論その問題に誠実に向き合うってことと、それから公文書の問題もあるし、それから、喫緊の、しかし長期にわたって真剣に考えなければいけない、例えば社会保障などについてね、負担増も含めて次世代にどうやって迷惑を掛けないようにするのかっていう事をですね、本当に真摯に取り組むっていうことが必要であって。そこで両方、両候補者ともそれをやると言ってるんですが、私は遅いくらいだと。本来だったらもっと早くそれが行われていなければならなかったというふうに思いますね。ですから、この総裁選挙、党の中のトップを決める選挙なんですが、国民に向けてのね、まさに信頼回復ということであれば、本当にオープンで国民に対して見える論争の場をですね、いっぱい作って、それで様々な問題について忌憚のない考え方を言い合うということが必要だと思います」

御厨

「なるほど。片山さんいかがです」

片山

「私、今日の自由民主党の一番のウィークポイントは、まさにその森友・加計問題などで信頼感が相当低下したことだと思うんですよね。モリカケ問題納得してないって人が75%くらいいるわけですね。それから安倍政権を支持してないっていう人たちの間で、それは何でですかって言ったら、首相が信頼できないって人が多いですよね。ですから、党の総裁トップが国民からそう見られてるってのは、自民党にとってかなり憂慮すべき問題だと思うんですね。これが、石破さんから出てきたのが『公正と正直』ってので、まさにそこをついてると思うんですよね。この問題はやっぱり真剣に議論しなきゃいけないと思うんです、総裁選で。で、安倍さんもやっぱり逃げないで、この石破さんが提起した『公正と正直』っていうのに、自分はどういうふうにそれに答えるのか、答えていくのかっていうことをやらなきゃいけないと思うんです。そこが一番の見せ場だと思うんですけども、それをどうも避けてる、避けようとしているというのが私の印象ですよね」