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第六九四回('18年5月6日 放送)
 「激動『半島情勢』!足元『混乱』」

ゲスト: 村上誠一郎 氏/浜矩子 氏

御厨

「村上さん。セクハラ問題どうです」

村上

「これはっきり言って言語道断なんですよね。また、私には考えられないんですけどね、私の伯父の孝太郎も大蔵省の事務次官やっていましたけど、ご存知のようにあの頃のですね、大蔵省の事務次官とかやっぱりそう言う人たちは、人物・見識ともですね、やっぱりずば抜けてるというか。我々も大蔵委員会の理事会とかそういう時に、局長とか色々協議するんですけど、やっぱり昔の人は説得力がありましたしね。それで風格もありましたよね。

それがですね、最近ですね、佐川氏もそうだったんですが。ああいうふうな発言をすれば、たぶん内閣もみんな庇ってくれるんじゃないかというふうに思ってですね。そういう自分が歴史に対してどういうふうな責任を取るかということが政治家や官僚は必要なんですけど。そういう歴史に対するですね、自分たちの責任をどうとるかという視点がですね、最近随分欠けてきたのかなと、それを心配しています」

御厨

「いま官僚の問題でしたけど、政治家でね、例えば麻生大臣の対応。どうご覧になります」

村上

「それはもう正直申し上げてですね。どの企業もそうなんですけど、部下がいろんな不祥事起こしますよね。それは社長さんが知ろうが知るまいが、それはもう任命責任とですね、やっぱり道義的責任というのはあるわけですよね。それをやはりですね、示さないと。実は私が心配してるのは、いま言った財務省も防衛省も、それから文科省も、それから厚労省もそうですけど、いろんな不祥事ありますよね。まだ、全部明確化されてないんですけど、必ず誰かが責任取らなきゃいけなくなるわけですね。

みなさん単純に考えてるんですけど、例えば理財局は佐川氏一人じゃないわけですね。というのは、佐川氏が命令して、例えば簡単に言えば、総務課長からですね、下手すれば、次長も全員首が飛ぶ危険性がある訳ですね。やはりですね、上が早く責任取らないと、下の方がですね、次から次にですね、段々責任取らされる事になると思うんですね。正直言って、近畿財務局からは犠牲者も出ましたけど。やはり弱いところにしわ寄せがくるわけで、やっぱり一番トップである政治家がですね、任命責任、道義責任、政治的責任をですね。私は早く取るべきだと、そういうふうに考えています」

御厨

「浜さんいかがですか」

「いま村上さんおっしゃったことは、全部まったくその通りだと思いますね。こういう事は、普通言われなくても本人が分かってて、それに従って行動するべきであるということだと思いますけれども、その辺がやっぱりどうしたらいいんでしょうねっていう気がしますね。

本当に安倍さんは中東に逃げて行く前にですね、『膿を完全に出す』とか言いましたけど、たぶん膿を完全に出したら何も残らないんだろうと思うんですよね。いまの安倍政権というものは。それはそれで大いに結構だと思いますが。そういう、どれ程自分たち自体が、麻生さんもそうですけど、自分が膿の塊なんだという事を自覚するという、そういう精神性というものからあまりにも遠すぎるんで。やっぱり、つける薬はないというのはこういうことを言うのかなとつくづく思いますね」