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第六八二回('18年2月4日 放送)
 「突入国会『本格論戦』」

ゲスト: 枝野幸男 氏/片山善博 氏

御厨

「さあ、今月は税金の確定申告が始まります。森友問題の佐川国税局長官。理財局長当時、交渉記録は廃棄したと繰り返し答弁しました。ここに来て記録文書が次々出てきたわけですが。枝野さん、これどうお考えになります」

枝野

「もう疑惑じゃなくて、財務省の幹部が国会で事実と異なることを説明し続けてきた。その方が昇進をして税の責任者をやっていると。これ自体をもう憂慮すべき事態で、納税者の納得感を得られないというような状況で確定申告が本格化すると。本当はその前に更迭をするべきだと思いますし、せめてご本人が国会に出てきて頂いて説明をして頂きたいと。適材適所とおっしゃるならば、過去に国会で証言したことが、どう正しいのか。ご本人に説明してもらわないと。もうこれ本当に税に対する信頼を損なうと。深刻な事態だと思います」

御厨

「片山さん、いかがですか」

片山

「その通りだと思いますね。私ね、ひとつ気になりますのは、佐川さんが局長の時に文章を廃棄したと。まあ諸々のことを言われて、今回それが虚偽答弁ではなかったのかということが段々明らかになってきましたよね。そうしますとね、上司はそのことをどう考えるかですよね。総理にしても、それから財務大臣にしても。自分の部下が、国会で嘘をついてたってことになったら、上司としても腹が立つはずですよね。何を言ってるの、ふざけるな、ということですけど。どうもそういう気風が見られないですよね。なんとなく庇うような感じ。これは佐川さんの問題だけじゃなくて、政権自体の信用、信憑性に関わる問題。だからその辺を安倍総理も財務大臣もやっぱりけじめつけられなきゃいけないと思いますね」

御厨

「枝野さんね、佐川国税庁長官の証人喚問。どうされます」

枝野

「私はまず更迭が筋だと思うんですが、いきなり更迭ということが出来ないならば、せめて国会に出てきて、きちっと説明をして頂くということは最低限必要なことだと。しかもこれだけ信用性失ってますんで、参考人というよりは証人の方が、我々としては適切だと思います」

御厨

「片山さんいかがですか」

片山

「私はね、更迭もそうなんですけども、どうして当時そういう答弁したんですかってことが気になりますよね。今から見たらかなりどうも事実と違うことを言われてたと。なぜそういう答弁をしたんですかと、今どう思いますかってことを検証する必要があると思います。と言いますのは、また似たようなことが起きるかもしれませんよね、違った例で。それはやっぱり国会の答弁というものを著しく損ねるものですから、だからこのひとつの事例を捉まえて、どうしてこういうことが起こったのか、これを再発させないためにはどうすれば良いのかってことも国会の仕事だと思いますね」