御厨 |
「さあ、そして今年最後ということで、お二人に今年1番腹が立ったことに『喝』を入れてもらうことにしました。まずは村上さんなんでしょう」 |
村上 |
「改革を進めずにですね、次の人というか世代に責任を転嫁してるんじゃないかと。それはどういったことかというと、財政再建はですね、2020年のBPの黒字化は断念するし、金融緩和の出口戦略は見えないし、前から言っている税と社会保障の一体改革が全然進んでないんですね。その上にですね、選挙が終わってからですね、与党も野党もポピュリズムでですね。例えば、幼児教育の無償化、高等学校の無償化、私立高等学校の授業実質無償化等ですね、ポピュリズムのですね、ばら撒き合戦にですね、与野党とも走ってるんじゃないかなと。こういうことではですね、次の世代に対する責任をですね、私は果たしてないんじゃないかなと、それを今非常に心配し憤っています」
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御厨 |
「さあ、それでは、片山さんの方からも今年最後ですから、『喝』をお願いします」 |
片山 |
「私は先ほどもちょっと出てましたけども、私もかつて官僚やってましたんで、後輩たちを見てましてね、ちょっと腹が立つというよりもちょっと情けなく思うんですね。記録もありません、記憶もありません、と。実に誠意がない。こんなことではいけないと思います。私、官僚の人達に言いたいですね、やっぱり。あなたたちまでも志を失ってしまったら、本当に日本だめになりますよ。あなた達くらいはきちっとしてもらいたい。このことを是非訴えたいですね」
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御厨 |
「村上さんこの喝はどこへ向けて入れますか」 |
村上 |
「与野党共に、ですね。政治というか、全ての我々の世代にですね。次の世代がどうやって生き残れるのかと。その為には財政、金融、社会保障ですね。その立て直しが喫緊の課題なのに、この1年間ですね、遅々として進んでないと」
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御厨 |
「片山さんどうですか」 |
片山 |
「官僚に向けてですね。やっぱりどうしても気になるんです、後輩たちのことが。今はね、私たちが官僚やっていたころと比べて、人事権が官邸に一元化されているとか、言いたいこともなかなか言えないっていう事情もよく分かりますけどもね。でも、官僚になった人たちはね、出世したいからなったというよりも、やはり大所高所から公のために、国民の皆さんのために仕事をしたいと思う、そういう気持ちがあってなったはずなんですよ」
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