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第六七四回('17年12月3日 放送)
 「『疑惑再燃』の中で…」

ゲスト: 枝野幸男 氏/片山善博 氏

御厨

「国有地払い下げ、8億円の値引きの問題です。『1億3千万円』との音声が明らかになって、適正処理との関係でこれどうなんでしょう。枝野さんこれどう考えたらいいんでしょうね」

枝野

「この音声テープとですね、それから会計検査院の報告で、これはもう詰んでるんですよ。あとはそれに基づいてどういう責任を問うのかと、100歩譲ってですね、安倍総理がおっしゃっている通りに下からの報告を信じてたんだとすれば、その報告誰がどう作ったんだと。それが厳しく処分されないとおかしいですし、その報告をどの程度きちっと受けて、国会で答弁してたのか、そこはやっぱり一種の監督責任、あれだけ自信満々に堂々とお答えになったわけですから。

これ、事実関係がどうなのかってのは答えが出てる話なので、それに対して開き直って責任を取らないという安倍総理の姿勢。あるいは太田局長なども知らない仲ではないんですが、今たまたま局長になって気の毒という面あるけれども、しかし、太田局長の下でですね、じゃあ誰が前の局長の時代に事実と違う報告を総理に上げてたのか。それはしっかり責任明らかにさせないと、辻褄合わないし。

これ、開き直ればおかしなことをやっても通用するなんていうのは、それこそ社会全体のモラルを低下させると。ますますこの問題が大きくなって、最初は税金が食い物にされてる話だったけれど、途中から公文書管理と、情報公開の問題になり、今はこんなモラルハザード許してしまったら、社会の全体のモラルが崩壊しますよ」

御厨

「片山さんはいかがですか」

片山

「私は自分で県知事をやったり、それから枝野さんと丁度同じ時期に総務大臣もやらせて頂いたんですけどね。県議会や国会で答弁することって、しょっちゅうありますけどね。自身が答弁することについては、やはり真剣に慎重に臨みますよね。で、自分で知ってることはそんなに多くはないですから、やはり部下の職員の皆さんに答弁についての資料をもらったり、協力を得るんですけども。それはやっぱり本当だねと、自分の口で発するわけですから、これ本当だねってことは、問い質さなくても確かめますよ。いい加減かどうかっていうのは分かりますから。そういうことして自分が発したら、もしそこに部下から上がってきた情報が間違っていたとしても、それはもう自分の責任なんですよね。そういうものですよ。

ちょっと安倍総理の答弁というか、言い訳のように聞こえるんですけど。本当に失礼ですけど、自覚が足らないのではないかと。もしね、本当に部下が言った通りだって言うなら、俺を騙したのかと、ふざけるなと、私だったら怒りますね。それで、処分するかはともかくですね、いい加減なことをしたら処分対象ですよね。ところがどうもね、ああおっしゃるけども、あまり怒りが感じられないですよね。どうなってるのかなっていうふうに不思議に思いますよね。なんで怒らないのかなって」