「誰も戦争したいと思ってるわけではないわけで、これまでも随分長い、いわゆる対話の時期、時間っていうのはあったわけですね。ところが対話をしながら結果的に北朝鮮は核の開発を相当高いレベルまでやってしまったと。もう最後の段階じゃないかと。
そうするとね、本当に意味がある交渉をするために、その条件を整えるために圧力を高めていくっていうのは、私は決して間違ってないと思うんですね。だけどこれがね、圧力を加えることが目的なんだ、ということになれば、これは元も子もないけれども。結果的にはそりゃ安倍さんだって、トランプさんだってですね、ムン・ジェインさんだって、中国の習近平さんだってね、一体どの段階で交渉に入れるかというせめぎ合いの問題だし。
だからトランプさんは、日本に来て、韓国に行って、その次中国なわけですよね。で、そこまでに圧力を最大限に高めると。北朝鮮に対する圧力、この軍事的な圧力を含めて、圧力は中国に対する圧力。なぜかというと、中国が本当の意味で経済制裁に参加して、非常に強い措置を取らない限り、制裁をかけても意味ないわけですね。
中国からものが流れていくというのがあるから、だから、要するに核を持っていたらあなた生き残れないよということをデモンストレーションするためには、中国もロシアも、本当の強い措置をとって北朝鮮を孤立させるということがなければ、話し合いができないよ、ということだと思うんでね。それは私は間違っていないと思う。
だけど問題はね、その期間ひょっとしたら北朝鮮が暴発してしまうかもしれない。それから一体どういう段階でね、交渉に入っていくのかっていうことについてのシナリオ作りがされてないといけない。あたかもとにかく圧力をかけていくんだ、というような雰囲気が出てきてるのは、私は決して正しい事ではないと思いますけどね」
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