「それは単なる脅しさ、ハッハッハ、と言ってね、そういう笑止千万、黙殺の姿勢は危ないと思いますよ。そういう能力は持ってるわけですよね。水素爆弾、つまり広島、長崎に落ちた原子爆弾の何百倍という破壊力を持っている。それを有しているという事。そして核であれば、正確に落さなくてもいいわけですよね。つまりピンポイントじゃなくて、かなりアバウトでも多大な被害が生ずるわけですよね。その能力は持っている。どうやってそれを抑止するかというのを考えた時にですね、核の傘の有効性はどこまであるのか、ということきちんと政治は知っていなきゃいかんでしょう。ミサイル防衛はどこまで正確かということ、そして飽和攻撃というこっちの迎撃ミサイルの数を上回るのを撃ってきたらどうするんだってことも、あり得ることなんですから、考えとかねばならんし。イージス・アショアというのは、海上自衛隊のイージスってそれ専門じゃないですからね、ミサイル防衛専門じゃないから。その負担を減らして、地上でどうやって落とすか。地上で配備してね、そのためのものですよ。そして国民が避難して、Jアラート鳴ったってどこへ避難していいか分からないっていう、もしかしたら多大な犠牲が生ずるわけですよね。きちんと何分かの間に避難できる態勢を作ること。抑止力を重層的に持っておかないと、それは脅しに屈する事になるわけですよね。それは、北朝鮮がどうのこうのって言っても始まらなくて、抑止力を高めていくという事は、日本の努力と日本国政府として国民に対する責任としてやっていかなければならない事だと私は思いますけどね」
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