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第六五九回('17年8月20日 放送)
 「『内閣改造・自民党役員人事』の後で…」

ゲスト: 石破茂 氏/武村正義 氏

御厨

「さあ、森友学園問題で「交渉記録はない」と繰り返した前理財局長の佐川国税庁長官が、就任して随分たつのに就任会見を開けないということですけれども、元大蔵大臣、財務大臣でもある武村さんは、これをどうごらんになりますか」

武村

「これはもう普通じゃないですね。国税庁長官になったら必ず記者会見しなきゃならんという法律はありませんけど、そもそも理財局長のときの答弁も、資料がない、ないと言って、木で鼻をくくったような、何か非常にぶっきらぼうなことしか言ってませんでした。だから国民は非常に不信を持ってまして、その人が国税庁長官に栄転をして記者会見は一切しないというのは、どう見ても納得いかないですね、国民感情からして」

御厨

「石破さん、どうでしょう」

石破

「私はこの夏休みに、地元もそうだし、地方でいろんな方々の話を聞いてきたんですが、税金払いたくないって人が出てきたんですよね。結局、国税庁長官はああいう人なのかと。誰も税金なんか払いたくて払ってる人いないわけですよ。一生懸命働いた中から払うわけであってね。国税庁長官というのは、皆さん払ってくださいねと言う立場なわけですよね。それが一切、公の場に姿をあらわさないというのかな、会見しないというのは、結局、納税者一人一人と本当に向き合ってますかということなのですよ。国民が「こんな長官だったら払いたくない」と言ったのは、私は少しぞっとしました。報道が全てじゃないんで、報道が間違ってるとか、偏見だと言うんであればあるほど、ご本人が出てきてきちんと物をおっしゃるべきだ。佐川さんが森友の問題で、一切不正はないと言った。我々政府一体だから、それを信じなきゃいかん立場ですから、だったらそれを払拭するようなことを言っていただいて、国民がきちんと税金を払いましょうよという気になっていただくのも、私は国税庁長官の役割だと思いますね」