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第六四八回('17年5月21日 放送)
 「突入『終盤国会』」

ゲスト: 野田聖子 氏/藤井裕久 氏

御厨

「さあまずは、やにわに文書が出てきた『加計学園問題』です。藤井さんいかがですか」

藤井

「私はですね、この経緯から見て50何年間ね、獣医学科出来てないのにね、突然出来てくるという事態から見るとですね、何がしか本当の事が無ければね、こういうことはあり得ない。それから忖度とかってなんとか難しい言葉使ってますけどね、勝手にね、私も役人ですから元。勝手にそんなことを忖度するなんてことあり得ないんです。何かの大きな影響があるんです。それが命令かどうかは別ですよ。それは別ですよ。だけどやっぱり何がしかの影響を与える人が、何かを言ってきた。そういうことからこれは出ているとしか私は理解できません。従ってこれは、まず野党が言い出したんなら、まず野党がやるべきだし、与党もやってもらいたいし、それからマスコミさんに是非お願いしたい、このことの実態を」

野田

「やっぱり、与党政府にとって説明責任を果たすのは野党ではなくて国民なんですよ。今の現状だと、皆わからない。皆あやしむ。おかしいと思う。これはやっぱり長期だからこそ、そういうふうになってしまったんじゃないかっていう思いが有権者の中にあるとするならば、そこは私たちもしっかりと、そうじゃないんだということを証明しなきゃいけないと思っています」

御厨

「国家戦略特区っていうのは地域限定で規制緩和。そこで経済活性化を目指すという、そういう話だったわけですけども。それがこんなふうな疑惑を招いてしまったことをどう考えます」

野田

「特区っていうのはそもそも、今までのやり方では絶対できないということを、その場に限ってやれることをするわけですから、ある程度ハレーションが起きるわけですね。ただやっぱり地方にとって死活問題ですから、創生できるかどうか。それがこういう形で疑心暗鬼を生むようなプロセスであるってことが非常に問題だと思います。急がなきゃいけないことも分かるし、ある程度ある意味で荒唐無稽なことをやるっていうのが特区の特徴ですから。だけど、それをやっぱりやるにあたって明白な理由付けっていうのを、疑念をやっぱり払拭できるような説明を、担当大臣なりがしっかりやって欲しいと思います」