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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第六四六回('17年5月7日 放送)
 「『朝鮮半島』と『日本』と」

ゲスト: 片山善博 氏/浜矩子 氏

御厨

「やにわに再燃した「森友問題」ですが、この一連の問題を浜さんはどうご覧になります」

「これは一体何事かいな、という感じですけど。でも、やっぱりまた明るみに出てきたことがむしろ良かったですね。大騒ぎになってそのままヒューっと掻き消えていってしまうというのでは非常にまずかったので、こういう形でまたさらに、もうワンランク深いところの問題が出てきているということはひとつ重要なことかなと思いますし。また、そうやって出てくるものがもう何たることかと思います。これは行政も絡んだ形でこんな状態になってきてしまっているということですね。だから我々はやっぱり問題の本質から目を逸らさせられないようにしないといけませんね。まあ籠池さんなんかは見ていて面白いですけども、そういうのに振り回されるのではなく、行政・政治が一体どういうことをやっているのかということを、この一連の展開の中からしっかりすくい取っていく必要があるなと思いますね」

御厨

「片山さんね、交渉記録が何もないということだったわけですけど。最初から出して説明すれば済んだことのような気もしますけども。本当に交渉記録はなかったんでしょうか」

片山

「役所でですね、この種の案件を処理する時に記録を作らないはずはないですね。それからそんなに簡単にですね、失くしてしまう、捨ててしまうなんてことはないですね。だから私なんかが推測しますと、出すとまずいから無かったことにしようとか、作らなかったことにしよう、という方が腑に落ちる。これはまあ推測ですけどね。財務省の方もですね、理財局ですけども、きちんと反論できてないですよね。これは政治の方も、政権側も反論できてないんですけども。籠池さんがいい加減な人だというメッセージはどんどん出されてきましたけども、そのいい加減だと言われる人が出した嫌疑、疑惑について的確に答えてないですよね、理財局も政権側も。やはり、そういう疑惑はないと、ちゃんと適正にやってるんだというなら、分かりやすい説明なり証言なりが出ないといけないですよね。それが出てこないというところが、政権側にも理財局側にとっても弱みだろうと思いますね」