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第六三四回('17年2月5日 放送)
 「『トランプ時代』に日本はどうするべきか」

ゲスト: 岸田文雄 氏/古賀誠 氏

御厨

「さあ、まずは7カ国の入国制限です。様々懸念の声が上がっていますが、岸田さんはどうお考えになりますか」

岸田

「まず、移民問題・難民問題、さらにテロの問題。これはもう今や世界共通の課題です。それに各国がどう取り組んでいくのか、どう関わっていくのか、それが問われているんだと思います。日本で言うならば、日本の得意とする人道支援とかですね、それから難民を受け入れている地域への支援ですとか。さらには異文化、あるいは異宗教間の交流を促進するとか、こういった取り組みを進めているんですが。他の国々、この置かれている立場、それから今までの取り組みも様々ですので、それについていちいち何か私の立場から言うのは、今は控えさせてもらっていますが。ただ、各国ともこれに取り組んでいく中にあって、寛容と和解の精神、これはやっぱり大事にしていかなければいけないのではないか。このように思います」

御厨

「古賀さんはどうお考えでしょう」

古賀

「今、大臣もおっしゃったようにですね、これは本質的には入国監理だとか、移民とか難民というのはですね、これは内政の事項でございますから。いちいち反応してコメントするというのはいかがなものかと思いますが。ただ、やっぱりこれだけのことをトランプさんが発信をするということはですね。少なくとも国際社会が分断され、対立を煽るということには間違いないだろうというふうに思いますね。特に我が国は戦後70年ですね、自由と民主と人権と、非常に普遍的な価値をですね、大事にしてきた国だけにですね、そのことはしっかりとやっぱりトランプさんと、大臣もお会いになるだろうし、首脳会談もあるようですから。おっしゃって頂くという事は、国際社会の信頼を得るという意味でも大事なことだと思いますね」