御厨 |
「さあ、ではどうすれば原発ゼロができるのか、それは可能なのか現状はどうなっているでしょうか。それを続いて伺いたいのですけども。原発ゼロ、これずっとおっしゃっているんですけども、なおも安倍総理は原発を推進していらっしゃるわけですね。小泉さんこれどうしたらいいんでしょう」 |
小泉 |
「総理がゼロにするって言えばね、自民党、今、推進しなきゃいかんという推進論者もね、くるっと変わりますよ。経産省、いま一番推進してるのは経産省でしょ。資源エネルギー庁。もし総理が、これやっぱりね、今まで言ったのは?だったと。金がかかってしょうがないと。安全じゃないと。ゼロにしようと。今ゼロでやっていけるんじゃないかと言って、総理が大転換すればね、ほとんど全政党が賛成しますよ。自民党の原発推進論者もくるっと変わる。経産省もくるっと変わる、資源エネルギー庁も。だから総理がね、方針を示せばね、100年200年かからなくたってね、原発ゼロで日本は立派に発展して行きますよ」
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御厨 |
「小泉さんは安倍総理にその話はしてらっしゃるんですか」 |
小泉 |
「したけどね、苦笑してね、黙ってるだけだよ。反論してこないんだよ。なんでわかってくれないのか不思議なんだよね、それが」
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御厨 |
「やっぱり反論してこないと更には言えない」 |
小泉 |
「うーん、まあ。これどうしてこんなに簡単なことが分かんないかと不思議なんだけどね、あまり言うのも可哀想だなと思ってね。言うだけで」
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御厨 |
「小泉さんね、もし今、小泉さんが現職の総理ならば、原発ゼロで信を問いますか」 |
小泉 |
「もし野党反対ならね。いや恐らくみんな賛成したら信を問う必要はないよね」
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御厨 |
「ああなるほど。そうですか、分かりました」 |
小泉 |
「当然、信を問うまでもなく、野党も協力してくれるんじゃないかと。こんな良いチャンスはないって、安倍総理に言ったんだよ。幸運だぞと。歴史に残る名総理になるぞと。野党も協力して世界でも原発ゼロでも発展できる姿、自然をエネルギに変えていく、活用する。そういう姿を世界に見せれば、世界も日本を見直すぞと、見習うぞと。良いチャンスじゃないかと。ピンチはチャンスなんだと。言ってんだけどね、ダメなんだね。それが不思議だよ。こんな簡単なことわかんないのかと」
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御厨 |
「山田さんこの問題はどう思ってらっしゃいますか」 |
山田 |
「争点になるかってことですか。確かにそれだけで選挙に戦うっていうのは、2014年の小泉さんも参加された都知事選もありますけど、中々難しいんですよ。ただ、やはり国民の潜在意識っていうか、良識の中にね、原発メーカーと電力会社が儲かってGDPが上がってですね、それが国民の幸せなのかっていうことに対する潜在的な懐疑っていうかな、疑いね。疑問ていうのはすごく共有されている。潜在意識の中に皆ある、ものすごく広くあると思うんですよね。だけどとりあえず交付金が来るとかね、立地交付金がくるとか、あるいは経団連から企業から、非常に政治資金がきて、お金ですよね。それは有難いことですから、政治の今の民主主義、選挙主義の民主主義ですからね。そういう中でみんなそこが現実問題そっちが優先になってるけども、本当にこんなことでね資本主義が回っていくのかっていう疑問も非常に広く潜在してて。それがマグマのようにあってね、いつかそれは出てくるはずだしね、それを引き出せる政治体制、あるいは政治家、安倍総理にも是非それをやって頂きたいと私思うんですけどね」
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