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第六一三回('16年9月4日 放送)
 「さあ突入、臨時国会!!」

ゲスト: 二階俊博 氏/漆原良夫 氏

御厨

「そして天皇陛下の生前退位問題です。二階さんはどのように進めるべきとお考えでしょうか。女性天皇や女性宮家の問題も含めて議論していくべきなのかどうか、その辺についていかがでしょう」

二階

「私はこの前の天皇陛下のお話をテレビを通じてお伺いした際に、これは厳粛に受け止めていかなきゃいけないなということを一国民としてそのことを痛切に感じました。その後のマスコミ等の情報からしまして、国民各層の気持ちもほぼみんな陛下のおっしゃることに対しては心から了解をし、これからうまくこの問題を内閣で解決するのが良かろうというのが、お考えと思いますから。我々は政府、特に総理がしっかり判断されてね、政府としての対応をお決めになるっていうことが筋であって、各党がみんな意見出し合ってわいわいやるような案件ではないと。やっぱり物静かにこのことは、陛下のお気持ちを静かに我々は受け止めて、それをどう決めるかということだと思います」

御厨

「なるほど。特別立法なども言われていますが、そういうのも視野ということですか」

二階

「いろんな方法があると思いますが、これから十分に検討していきたいと思ってます」

御厨

「はい。漆原さんはどうでしょう」

漆原

「ここは二階先生と同じです。私もお聞きしました。大変申し訳ない言い方なんですけども、陛下は象徴天皇としてしっかり責任を全うしたいというものすごく強い責任感を感じましてですね。その陛下のお気持ちにどうやってお答え出来るのかなと、そういう意味では早く結論出すのが大事かなと。したがって、有識者会議といわれておりますけども、あまりわいわいとやるんじゃなくて、政府の方で案を出していただいて、粛々と早く結論出すことが大事かなというふうに私も思っております」

二階

「私も漆原先生がおっしゃったようにね、結論を急ぐということでは、どう考えてもそのことが大事です。天皇陛下がああいうふうに真実を吐露して、内面まで吐露しておっしゃったわけですから。それをそのままですね、これは慎重審議だ、みたいなことを言って棚上げしておくということは許されない。我々は陛下のお気持ちを十分配慮してね、国民としての取るべき方向、自ずから明らかなんですから。そういう方向に行きたいと思います。行けば良いと思っています」