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第六〇九回('16年8月7日 放送)
 「選挙を終えて」

ゲスト: 片山善博 氏/浜矩子 氏

御厨

「片山さん。当選の挨拶での都議会側の対応をどうご覧になるか。自民党都連は幹事長らが不在で、議長は握手の後の一緒の写真撮影を拒否した、というわけですね。この後、自民党の都連の幹部5人は辞任をしましたけども。どうでしょう」

片山

「都議会自民党側がですね、この先どういう見通しを持たれているのか。よく分かりませんよね。選挙で激しく戦って、負けて悔しい。で、憂さ晴らしという事だとしてもですね、じゃあその後どうするんですかと。

これから特に議長だとかは、それこそ車の両輪でやっていかなきゃいけないわけですよね。いつまでもプイッとしてですね、知らん顔していて通るもんならそれでも良いですけど、そうはいかないわけですね。やっぱり往生際が悪いと言うと失礼ですけど、選挙で勝ち負けはあるんですから。わきまえなきゃいけないと思いますね。

その点で安倍総理はね、ご本人が激しく戦ったわけではないですけど、一応自民党としては負けてますから。でも総理は国全体の総理ですよね。東京都だけ嫌いってわけにはいかないですよね。これは東京都知事だって、やはり国との協力関係ってあるわけで。お二人は大人の対応されたと思います。同じような事をね、やっぱり都議会自民党もされなきゃいけなかったと私は思いますね」

御厨

「浜さんどうでしょう」

「基本的に子どもの喧嘩じゃないんだから、っていうことを言いたいですよね。子どもの喧嘩の方がもっと爽やかかもしれません。非常にグジグジしていて、片山さんおっしゃっていたように、かろうじて安倍・小池のところは大人の対応のように見えていますけども。まあそれはしょうがないからそうやったんだと思います。

やっぱり、まともにどういう都政、どういう政策運営をやっていくかっていうところで、どんなギクシャクが出るか分からないなとは非常に強く思いますし。総じて言えば、オリンピックが全面に出過ぎですよね。

やっぱり都民ファーストと言うならば、都民の為に心配しなくちゃいけないことはオリンピック以外にも沢山あるわけで。政府と都知事との関係も、オリンピックを軸にその辺の距離感が全部語られてしまうというのも非常に視野狭窄だと思いますので、もっとまともな広角視野でしっかりと考えていくようになって欲しいですが。何か全然そういう展望は開けそうにないので、これもまた非常に気がかりですね。段々怒りの度合いが上がっていってますね」