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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第五九七回('16年5月8日 放送)
 「頑張れ熊本」
 ゲスト: 増田寛也 氏 / 浜矩子 氏

御厨

「さあ、浜さん。まずはこの外遊ですが。どうご覧になります」

「まあ、何をかいわんやという感じになってしまいますけれども。どっかでちょっと感受性が完全に狂ってしまったんだとしか思いようがないですね。二流のビジネスホテルに泊まらないでしょうとか言ってるわけですが。別に二流のビジネスホテルに泊まれと言われてるわけではないですし」

「やっぱり、それこそ自分の仕事を全うするための環境を整えるっていうのは、それ自体はその通りですけど、何もそのために税金を湯水のごとく使わなくてもいいわけであって。どういうことをやっているかということと、どういう金の使い方をしているかっていうことの区別が全然つかないということになってくると。これもちょっと甚だ幼児的な感性が前面に出てきてしまってるということで、それが凶暴性にはまだいっていないのが救いかもしれないですけども」

「こういうことではこの地位にいてもらう訳にはいかない、という判断が当然出てきてしかるべきでしょうね。一体どうなってしまっているんであろうかと。この人の頭の中をけして覗きたくはないですけど、ちょっと点検して見ないといけないんじゃないかなという感じがしますね」

御厨

「増田さんは元岩手県知事でいらっしゃいますけど。この外遊をどうご覧になります」

増田

「知事というのは私生活をかなり犠牲にするという覚悟がないとダメだと思うんですよね。自己規律というんですか、すべて税金の上で自分の行動が成り立っているということ、その自覚が必要になりますし。長くやっていますとね、それを3期、4期、5期と続けていくとね、段々そこのところが鈍くなってくるという例を随分と見てますけども。まだなって1年、2年くらいですか。まだ1期の途中ですよね。えらい早くそうなっちゃったなあと思ってびっくりするんですけどね」

「湯河原からすぐ帰れるって、それはもう首都直下地震だとか緊急事態が起きた時にね、平常時とは全くその交通ルートも別ですし。それから多摩よりも早く帰れるって、普段から多摩じゃなくてですね、やっぱり都庁の傍で生活をして、いざという時は都庁に一刻も早く行って、そこで色んな情報が全部分かるわけですから、集約されてますから。そこで陣頭指揮を執るっていうのが知事の心構えだと思いますね」