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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第五九二回('16年3月27日 放送)
 「迫る『選挙』の中で」
 ゲスト: 片山善博 氏 / 浜矩子 氏

御厨

「さあ、この一連の議員トラブル。これ浜さんどうお考えです」

「何と言ったらいいんでしょうね。本当に知的レベルの低さに唖然とするという他ないですね。おさぼりをして弁解の余地もございませんなどと言う、そう思うならなぜやるのか。ちょっととてもじゃないけどまともな神経では、どう言ったらいいのか分からない、別の星に住んでいる異星人かなコイツらは、と正直思いますね。

こういう人たちに政策、政治行政を託さざるを得ない我々日本人は本当にかわいそうだという気が致しますね。本当にこの怒りを表現したらいいのかと。あのパネルを破り捨てたくなる感じが致しますね」

御厨

「いやいや乱暴な、大丈夫でしょうか。片山さんはどうですこれ」

片山

「やっぱりひとつは、本当に失礼な言い方になるかもしれませんけどね、品質管理をもっとしなきゃいけないと思うんですね、政治家の。選良っていうんですね、政治学では。良を選ぶわけです。本当に選良になってるんでしょうかということが問われないといけない。もちろんね、みんながそうじゃなくて良い人も多いんですけど。

大臣の点で言いますとね、これは林大臣がどうだってわけではありませんが、一般論でいきますとね、国会議員になっただけではなくて、その中でさらに品質管理が必要になるわけですね。それはその部門の役所のトップですから。勉強不足って言われましたけども、にわか勉強でなれるもんではないですよね。やっぱりそれなりに蓄積した知識とか、経験とかを踏まえて初めて勤まるものですから。そういう面での品質管理が出来ていなくて。やっぱり現実には、よく一日署長ってありますけど、それに例えて言えば一日大臣みたいな人も多いんですよ。そんな事では日本国は危ういですね。

それから松島さんの問題ね、ちょっとご本人には気の毒な面があるのは、たまたま大臣の隣に座られてたので、そこだけ見えてますけど、実は見えないところに似たような事はいっぱいあるんですよね。居眠りとか私語とか、途中退席とか。だから、委員会のやり方自体が本当は問題なんですが、一対一になっちゃうんですよ、議員と大臣と。すると他の人たちは何もする事なくなっちゃうんです、日がな一日。そうすると居眠りするか、ヤジはいけませんから何したらいいんでしょうかって。こういう運営の仕方も本当は変えなきゃいけない。他の議員が委員会室のディスプレイのような存在になってしまうんですね。こんな議会のあり方も変えなきゃいけないと思いますよね」