「これはね、その3つの論点があって。ひとつはなぜ必要なのか、軍事的にね。弾道ミサイルの上に核が乗れば、もう数分で日本まで来ちゃうわけでね、それってそれはじゃあ他国に対する攻撃なんだからうち関係ないよねって言っている間に、瞬時に、サイバーなんてもっとそうですけどね、我が国の平和とか安全が根底から脅かされる事ってありゃしませんから」
「もうひとつは国連というものを考えた時に、国連の建前って、侵略戦争もダメだけど自衛戦争もダメだよって事になってるんですよね。じゃあどうするんだ自衛戦争もダメだったら。国連が来てくれて解決してくれるからさ、だけどアメリカロシア中国イギリスフランス、5カ国のうちのどこか反対したら国連来てくれないわけだから。じゃあ自衛戦争もダメだったら酷いじゃないのって言うんで、国連が来るまでの間自分の国を自分で守って良いよ、っていうのが個別的自衛権。お互い守り合って良いよ密接な国、が集団的自衛権。これをどう考えますかってお話、そして憲法のお話。この三本立てなんですよ」
「だから憲法違反、憲法違反って方もずいぶんおられた。でもそれって過去の経緯のお話をずっとおっしゃるだけで、なぜなのって話を良く理解いただけなかった。私たちもね。で、軍事的になぜなのって話もそうだし、国連の仕組みもそうですよね。やっぱりそれは今までずっと私どももそうだけれど、小学校から大人になるまで、そういう事ってあまり教わってこなかった。自衛権と警察権って何が違うんですかとか、国の独立ってなんですかとか、抑止力ってなんですかとか。ですから、これで出来たからもういいや、じゃなくて。そこからもう一回きちんきちんとやっていった上で、国民の方々のご理解を深める努力はしなきゃいかんですね」
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