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第五六二回('15年8月30日 放送)
 「株価乱高下〜『アベノミクス』2年半超の中で」
 ゲスト: 藤井裕久 氏 / 片山善博 氏

御厨

「さあ、まずは元総務大臣の片山さん。今回の記者会見、どうご覧になりました」

片山

「記者会見というのは、きちっと説明責任を果たす場ですよね。それで自分のいう事を世間に納得してもらう、特にマスコミの皆さんから始まってということになるんですけど。このたびの会見は、私から見ますとほとんど説明責任を果たされていないですよね。辻褄合ってないですし。何よりもこの問題を記事にした週刊誌、この人達を排除してるわけですよね。本当はその人達が誤解をしているならば、いの一番にその人達に説明をして、そこでやり取りをして誤解を解いていくという事をやられないといけないのに、その人達を排除してるわけですから。元々その記者会見の場の設定自体もう間違ってますよね。おそらく、入られたら困る何かがあるというふうに我々は思いますよね」

御厨

「どうでしょう、藤井さん」

藤井

「まず僕はこれ、怒り心頭なんですよ。先輩の中にはね、金儲けの為に政治家になったのいますよ。だけどね、そういう事に対してものすごい批判があってね、これをやめさせるように努力をしてるんですが。こんな若い議員がですよ、その真似かどうかどうか知らないけどね、金儲けの為に政治家になってる。絶対に許す事じゃないですよ。私は山口代表が言うように、辞めさせるべきですよ。それで二度と出てきちゃダメですよ。こういう人間を減らさない限りね。政治家の不信感というのは払拭出来ません。私はそう思います。それから今、もうひとつの例が出ましたけどね、もうあのグループはめちゃくちゃですよ。人に言わせたかもしれないけどね、マスコミ会社を潰せとかね、あそこに金を出すなとかね、そういう事を言っているような人間が、今の総理の周りにいるという事がですよ、総理の信頼をものすごく失墜させてる。そう私は思います」

御厨

「様々しかし釈明をして、法的問題はないというふうに言ってるわけですけど。片山さんこれどうご覧になります」

片山

「これでね、法的問題ないと本人言われましたけども、私もそうなんですけど、それでそうかなるほどと膝を打つ人はほとんどいないと思うんですね。それで公明党の山口さんのように、離党しただけではダメだよというのは当然だと思うんです。それから、谷垣幹事長などは、本人がきちっと説明すべきだと、こう言われるんですけど。それはそうなんですけどね、でも本人がちゃんと説明しないでそのまま居座ったら現状は変わらないわけですね。そのために国会には処分というのがあるわけです。懲罰というのがあるわけですよね。実はその国会自身が、ある意味では愚弄されてるわけですよね。国会議員枠があるんだよと、未公開株の。これはね、国会議員の皆さんはそんなふうに思われたら大問題じゃないですか。自らの潔白を証明する為にも、こんな事はないんだということを、武藤さんを通じて明らかにしなきゃいけない。そうすると例えば、証人喚問などの手法もありますから、ここは私は国会は本人の問題だとかって言って蔑ろにしないで、ちゃんと国会自体の問題として受け止めて、きちんと処理をすべきだと思いますね」

御厨

「藤井さんいかがでしょう」

藤井

「全くその通りだと思いますね。許し難いというのはさっき申し上げた通りでしてね、こんなのがまだ国会議員の中にいるのかと。そういう事が国会議員というものの信用を全く失墜させてると思います。真面目な人間がいるんですよ、そういうのはみんな消えちゃうんですよ、こういうのが一人いると。と思いますね」