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第五三五回('15年2月8日 放送)
 「スタート新年度予算案審議」
 ゲスト: 石破茂 氏 / 前原誠司 氏

御厨

「石破さん、日本人人質の殺害の後の安倍総理は、「罪を償わせる」との表現で、強いメッセージを出されました。アメリカでも今までの日本にない表現であると報道されてますが、石破さんはどうご覧になります」

石破

「それは我が同胞が、日本人が、残虐非道なやり方で殺害された。これが犯罪でなくて何だという訳ですよね。我が国として、別に安倍さんは報復とか、目には目、歯には歯をって事を言ったのではなくて、我が同胞が海外で殺されたと、それに対してきちんとした処罰を行うと言うのは、それは一国の責任者として当然の事を述べただけの事です」

「ですから、我が同胞が向こうで無惨に殺されたという事が原点であって、その事に対して処罰を行うというのは、国内法、国際法から言ってもですよ、ああいうような残虐非道なやり方で、日本人に限らずああいうことする事が許されるはずがない。人類に対する挑戦ですよ。それは処罰というものは当然なければ、ああいうのが蔓延ることになりゃしませんかと」

御厨

「前原さんいかがですか」

前原

「今おっしゃったことは、前提としては正しいことおっしゃってると思うんですが、ただ、許されざる極悪非道なテロ、絶対に許せないと。その気持ちは分かるんですけど、その『罪を償わせるために』というのは総理自ら加筆されたというふうに聞いています。これを入れることによって、自らが犯罪者を捕らえるための主体になるんですよ。それが入ってなかったら国際社会と連携していくということなんですけども」

「というのは一歩踏み出して本当にやるのかと、そしてある会で『日本人には指一本触れさせない』と、こうもおっしゃってるんですけども。という事は、総理の言葉ですよ、という事は主体的に罪を償わせる、指一本触れさせないために、どうやるかってことが今度は求められるというか、具体性が問われる。という一歩踏み出した言葉なんですね。そこは私は実効性があるのか、あるいはそれは実態としてやれるのか。言葉に私は重みができた、そしてその説明責任が生まれたと思いますね 」