「第一はね、参議院選挙、去年の衆議院選挙、2度の選挙で自民党は政権復帰したんです。その基本の選挙に秘密保護法なんて公約には一切出てないんですよ。公約に出てない問題を最大の問題として今国会で成立を強引にやったというのはね、政党政治の基本からいって恥ずかしいことだと私は思うんですね。
しかも審議のやり方はもう結果ありきで、十分な審議も行われず、そして国会はですね新しく変わってからは政府委員というのはないんですよ。今まではちょっと大臣が息詰まったら政府委員が出てきて、自分たちの補運案ですから一生懸命説明した。今は参考人ででなきゃ政府委員として認められてない。だからこの法律なんかは、質問者が秘密は何だって聞いたら、秘密は秘密ですって森大臣が言ってました。そしたら見かねた事務当局が大臣のところに行ってメモを書いてね、それを読んでやる。こういう国会運営のやり方が今度のこの法案の審議を余計に疎かにして、素人の国民が見ていても絶対にもっとつっこんでやれるのに、結果をちゃんと終わるようにやってしまわなきゃならないと言う、そういう目的のためにね、私は取り返しのつかない議会政治の汚点を付けたと。そしてまた結果としてこれがそのまま集団的自衛権の問題、武器輸出の問題、さらには治安維持法の形に変わっていくんじゃないかと思うと、育った時代は違ってもね、私は本当に日本のために、これは大変な道に踏み込んでしまったとそういう気持ちがします」
|