「中東と言うのはアメリカから見ますと、かつては原油の大変な産出国でありますし、中東情勢っていうのはそれだけでなくてもアメリカにとって利害の非常に大きいところだったと思うんですが。まあ最近はエネルギーの関係でいえばシェール革命なんて言われるようにですね、国内でアメリカは確保できるということですから、だんだんに中東に対しての関心が薄れていくだろうというか、引き下がっていくだろうと言われていますよね。
その中で今回のシリアをどう考えるのかっていうのは、私自身もアメリカのスタンスっていうのがよく分からない。まだ正確な本当に意図が理解できないところがあって、ただそれにしても伝え聞くによると今月の3日ですか、安倍さんとオバマさんが電話会談しましたですね。G20では直接の会談は無いと思われていたところが、急きょアメリカ側からの要請で設定したと。ということはそれだけアメリカが攻撃するための大義名分を日本から取りたいと、安倍さんあの電話会談の時に国連の安保理の決議を得て下さいねと。大変高いハードルでしょうけどもそれを要請したんですが、で、アメリカは急きょやっぱり日本にきちんと話をしようということになったようですから。
ですから私は国連の安保理の決議なんかは今の中では非常にまっとうなルールだと思うんですけどもね。それをアメリカが更に日本に直接要請するからには、やっぱり日本はアメリカに対して大義名分っていうか、それをもっともっときちんとこれからも言っていかなくてはならない。むしろ日本がアメリカに対して非常に高い優位な位置に来てるんじゃないかと思います」
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