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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第四五二回('13年6月9日 放送)
 「近づく参院選、あと1か月」
 ゲスト: 石破茂 氏 / 玄葉光一郎 氏

御厨

「オスプレイを大阪にというこの動き。八尾市長は反発してますが、石破さんズバリどうお考えでしょうか」

石破

「だから沖縄の負担を本土で分かち合おうという考えは実に正しい、ということですね。だから日本で出来ることをアメリカに押し付けるなと、そして日本全体で負うべき負担を沖縄に押し付けるなと。それは総論としてその通りだし私もずっとそう言ってきた訳です。

で、じゃあそこで八尾です。っていう話が来たときにですね、これは軍用機なので、どこでも良いですって話になりません。で、それをそこに置くことが軍事合理的に見てどうなんですかねって話が一切無くですね。とにかく八尾だって話がポンと来て、官房長官が防衛省に検討させると言って、そこでだめですってことになって、ハイ以上おしまいと。ということだと、これは一体なんだったんだと、言うことになるわけですよ。知事なり、市長なり、確かに共同代表であり幹事長なんでしょう。ですけど、そういう公の立場にある方が発言するときにですね、軍事合理性とか、その地域の住民の感情とかを一切捨象しておっしゃって、で結論として駄目でしたと、なんなんだ防衛省と。というような話になった時に、これ安全保障政策として正しいかいといえば私はそうは思わないんでね。

今までこう、思いつきとは言わないけど、こうあったらいいなと思って発言して結局全部駄目になっちゃったってことがいっぱいある訳です。そこはね、よく考えていただかないと、本当に沖縄の負担を減らすことにもならないし、そして日米の信頼関係を高めることにもならないし、それがパフォーマンスとかね、存在感の誇示とかね、まあ誇示というのか知らないが、であっては欲しくないなと思っております」

御厨

「なるほど、もう時間があんまりないですが玄葉さんどうでしょう」

玄葉

「一言で言うとですね、八尾市に話が無いって言うのはね。事前にやはり話をすべきであると思うんですね。抑止力を維持しながら負担を分かち合う、これは非常に良い考えだし私も賛成です。

ただ、八尾市って話を出すなら、むしろ今大阪市長だとすれば大阪市で引き受けるって言うならまだですね、意味は分かるところはあるんだけれど、ただ軍事合理性があるかって言う問題が一方であると。こういうことじゃないでしょうか」