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第四三四回('13年1月27日 放送)
 「政権交代1か月」〜いろいろ起きて…
 ゲスト: 仙谷由人 氏 / 増田寛也 氏

御厨

「解散を党首討論でずばっと言うということを重視しているわけですが、この点どうですか」

仙谷

「それはどこかでずばっと行くとか、あるいは突如、紫のふくさが国会に出てくると。解散というのはそういうものですけれども。決め方を、決めるんであればいろんなところへ手当てを同時並行的にしないと。内密にしておいて、ここでやれば何かそれで盛り上がるだろうみたいなことは、浅いなという感じがしますね。

それで選挙をやってみても、私自身も負けたわけですけれども、やっぱり与党の選挙というのは野党の選挙とは随分違うということが、我々は全然わかっていなかったということでしょう」

御厨

「なるほど」

仙谷

「だから、民主党という与党がどういう選挙体制を組むのか、これは言論戦、宣伝戦も含めての話ですけれども、そこがやっぱりちょっと全体としてもおろそかだったんじゃないかという気がしますね」

御厨

「増田さん、民主党は選挙に負けた後、支持率がまた落ちて、今や維新の会の後塵を拝していると。この状況をどうごらんになりますか」

増田

「あれだけ議席が減りましたからね、みんな意気消沈しているのはわかるんですが、そういうときに党立て直しで、例えば代表選挙のときに、引っ張ってきた人たちの誰かが手を挙げてほしかったですね、負けてもいいから。それでもっと、俗な言葉ですけど世間全体に行き恥をさらすようなところまでやっていれば、そこから何か浮き上がってくるヒントが得られたかもしれませんけれども、あれだけ負けたんですが、まだ何か多少かみしもを着て、それで惨敗した痛さというのが国民に伝わっていないといいますかね。動きがまだすごく鈍いような感じはしますね」

御厨

「仙谷さん、民主復活のためには何が必要というふうにお考えですか」

仙谷

「半年後に参議院選挙なわけですから、どうやるのかというのはみんなの衆知を集めないといけないと思いますね。そしてそれよりも大事なのは、やっぱり3年・5年計画ぐらいで、どういう立ち位置のもとで民主党のアイデンティティーを確立して、そこで政党としての人づくりをしっかりやっていくという。実践も相伴いながら、それから理論面、人との接し方、あるいは国民のニーズをどう政策化するのかというふうな手法とか、あらゆることでやるべきことは多いと思います」