「これはやっぱり総理の日銀に対する強力な要請がある程度、融資となってあらわれて、それが反応して、日銀が今まで独立性を言われておったのを、やっぱり政治が介入して国全体の経済を考えよう、そういう気持ちになった証拠が株価にあらわれておる、円高にあらわれておる、そういうように思うんですけれども、今までちょっと2〜3日やったらまた下がる、1週間ももたない、こういう状態で来た。これが今度の総理の経済の優先でどのように持続期間が続くのか、それが我が国経済の問題になり、あるいは株価だけが日本の経済の物差しになるんじゃなしに、国民が確かに経済がよくなったという実感が生活を通じてわかるようになるのが、私は本当の経済政策だと思うんです。
そういう点では、アメリカのドルの動きが非常に鈍い。これは、まだアメリカまでこの気持ちが届いていないし、いつ経済政策が破綻するか分からないし、全体にみんなが少しよくなったという、そういう感じを持つような持続性がなければ、外資が買いあさって、そして株価の差額だけとっていく、そういう危ない操作では、まだ、我々は明るい見通しを得ることができないんですよ」 |