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第四一八回('12年10月7日 放送)
 「与野党陣立ては決まったが」〜また足踏みかっ
 ゲスト: 渡部恒三 氏 / 野中広務 氏

御厨

「臨時国会がいまだにいつ開かれるか決まらないという事態。まず野中さんに伺いたいのですが」

野中

「これは、なぜ自民党と公明党と民主党が3党で協議会を持つことができたか。それによって消費税を通すことができた。その最大のチャンスに、なぜ終わったからといって問責決議案を、なぜ公明党が問責決議案に反対してるのに自民党がこれを押し切ろうとしたか、これが私には腑に落ちないんです。今まで一緒に来た公明党が一緒にやっていこうとしてやってくれてるのに、問責決議案で総理が登場できない状態をつくっておいて、そして何をやれと言ったって、できるもんじゃありません。

やっぱり解消することを考えて臨時国会を早くやって、そして赤字国債の問題や、あるいは最高裁が出した違憲問題について少しでも改善の道を講じて、そしてその上で解散を行うことが、私は一番適切な道じゃないかと思いますけれども。今の空気じゃ、そんな簡単に年内に解散ができそうな状態は出てこない」

御厨

「なるほど。恒三さん、臨時国会を開かないという選択はあるんですか」

渡部

「ゼロではありませんね。しかし、いま野中さんが話した中でぜひ国民の皆さんに知っていただきたいのは、参議院での問責決議案ね、これは野党第1党の自民党の皆さんが自分たちのやったことが間違いだったという趣旨の決議に賛成してしまったというのは、いずれ政権をとらなくちゃならない自民党の皆さん、残念なことをしてくれたんで、国民の信頼がなくなっちゃうと思いますよ。

それから、今聞かれて困るのが、その臨時国会をいつ開くという話なんですがね、今の自民党は、解散を約束しなければ臨時国会を開いたって出席しないと言ってるでしょう。これはちょっと極端過ぎるので、少なくとも歳入のない歳出なんかはないんですから、やっぱり今の定数是正の法律と、公債法はね、赤字公債、これは臨時国会で通していただくのが、自民党がやっぱり次に俺が政権をとるんだろうと、こう国民の皆さんに言うには必要だと思うので。

ぜひそういう基本で野田さんも自民党や公明党の皆さんと話して、党首会談をいま一生懸命これから求めていって、党首会談で何とか話をつけて、臨時国会でこの二つだけ、特例公債と選挙の定数是正はやりたいと思ってます」