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第四〇九回('12年7月29日 放送)
 「消費税をどうする」「選挙はいつだ」
 ゲスト: 野中広務 氏 / 渡部恒三 氏

御厨

「野中さん、野田さんは当然再選されるというふうにお考えですか、今度の選挙で」

野中

「それは民主党のことですからわかりませんが、選挙に勝たなきゃ再選はできませんね。だからみんなが9月を思うのは、谷垣さんも9月、そして総理も9月。

これは、その選挙に勝てば勝ったほうが自分が党首を動かなくてもいいんで、だからそういう9月説が出てくるわけですが、野田総理に頼みたいのは、我々はもっとあの人が集団自衛権とか、こういう尖閣列島が非常に難しい関係になり、中国との40周年記念が、今まさに国家主席の交代とともにやってこようとする40年の節目を思うときに、35周年、30周年のあの熱気あふれる中国との関係が冷ややかになってきてる。

今日を思って、アジアの国々、韓国や北朝鮮や、そして中国や、あるいはロシアを含めた、海を同じくする国々と一緒に仲よくしていこう、これが国是でなければならん。そうではなかったら日本は孤独の道を歩んでいくことになる。そういう心配をしますね」

御厨

「なるほど。恒三さん、何を消費税の次のテーマにするかということと、今後この3党の協力関係、これはいわゆる連立の方向に進んでいくんでしょうか」

渡部

「一つはまずこれから何をすべきか。何といったって、これは景気の回復です。その次の、先生のおっしゃった問題ね。これは私、あの菅内閣のとき、もう今は党利党略で戦ってるときでないと」

御厨

「そうおっしゃいました」

渡部

「ところがあの菅君が電話で谷垣君に何か副総理引き受けてくれと言って、断られた。あのとき僕は文句言ったんですがね。国のことを思うなら、自民党本部に行って、総裁室に行って、「谷垣総裁、あなた総理を引き受けてくれ。私は副総理でお仕えします」と言えば断られるはずなかったと文句言ったことありますがね、やっぱり私は基本的には、今これはもう国民の皆さんにも知ってもらいたい、いま日本は大変なときなんですよ、明日の日本を考えると。

今はやっぱりもう、自民党だ民主党だなんてけんかしてるときじゃありません。志のある自民党、そして民主党のすばらしい中堅若手ががっちり一つになって、明日の日本を守らなきゃならない」