御厨 |
「野中さんに伺いたいんですが、採決をやった後、どうでしょう。民主は分裂しますか、それともむしろやらないほうが分裂する、どうでしょう」 |
野中 |
「採決はやっぱりやらなくては、内閣そのものがつぶれますし、民主党自身の選挙に対する国民の信頼は一挙にうせてしまいます。だから、必ず私はやるべきだと思いますし、追い詰められたらやっぱり私はこの大きな流れに対して、そんなに多くの人が棄権したり、あるいは反対をすることはないというように、政治家の良心を信じたいと思ってます」 |
御厨 |
「わかりました。増田さん、いかがですか」 |
増田 |
「今おっしゃったように、採決をしなかったら内閣はつぶれますから、私は採決すると思いますし、それに反対票を投ずる人もいると思います。それはそもそも民主党の外でそういうことを言うべき人たちですから、むしろ出ていったほうがいいし、私は決して、小沢さんたちの言うことが内容的にはおかしいとは思うんですが、それは政治の主張として、前の選挙のときの国民の期待もそういうことにあったからあっていいと思うんですよ。だけど、民主党の中でそれをやることは全く私は許せないと思います」 |
御厨 |
「中でね」 |
増田 |
「はい」 |
御厨 |
「それと、これまた野中さんにお聞きしたいんですけど、延長はあり得るか。さっきも小幅の延長から何かいろいろ言われてますけど、それが9月に代表選があり総裁選があるわけですね。これをまたぐほど大きな延長というのはありますか」 |
野中 |
「それはできません。やっぱり夏休みをある程度返上してでも、その代表選挙までにきっちりとした会期の閉め方をしなければ、総理そのものが代表選挙に出るような状態にはなってこない、そのように思いますね」 |
御厨 |
「わかりました。野中さん、選挙はいつごろになるとお考えでしょう」 |
野中 |
「僕は衆参同時選挙、来年の6月だと思いますね」 |
御厨 |
「なるほど。増田さんはどうですか」 |
増田 |
「私は代表選挙が終わった年内の間、秋から冬かなと。やっぱりそこで国民の信を問わないといけないんだと思います」 |
御厨 |
「なるほど。ありがとうございました」 |