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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第四〇一回('12年6月3日 放送)
 「もう迷わない」
 〜6月突入。あと、21日。歴史の中で
 ゲスト: 藤井裕久 氏 / 石破茂 氏

御厨

「問責2大臣の交代。藤井さんはとげを抜くべきと主張してきましたが、要は採決までに交代ということでしょうか」

藤井

「これは総理大臣の専権事項ですから、そこまでは言いませんが、とげを抜くとは、おのずから常識でおわかりいただけると思います」

御厨

「石破さん、この2大臣の交代がここまで延びちゃった。このことをどう考えますか」

石破

「これは岡田さんに言わせれば、まだ会期の最中に問責を出すとは何事だという話なんですけどね。会期の終わりにセレモニーみたいに出してるんじゃなくて、私たちは、田中さんがほかの大臣ならともかくも、防衛大臣に不適格であるということは万人の認めるところですよ、あえて言えばね。前田さんも、人格、執権、私は同期ですから立派な方だと思いますけども、わきが甘かったのかもしれないけども、この候補を頼むよと言って関係大臣に所管官庁の大臣が文書を出していいはずがないのであって、それは時期の問題じゃありません。人の問題なんです。

当たり前の話であって、そのことも解決できないで、これ、かえちゃったらば輿石さんに申しわけないとか、党が割れるとか、そんなことよりも大事なことが世の中にはあるでしょうがと。総理はそこは決断です。いろんなリスクはあるでしょうよ。ですけど総理の、藤井先生がおっしゃるように専権事項ですから、こう決めたと言えばそれでいいんです」

御厨

「藤井さん、野田さんはやり切れますか」

藤井

「やり切れますよ。それはですね、非常な信念を持ってましてね、私も時々言っては、あんまり具体的なことは言いませんけど、しっかりやれよと、頑張れよと、それだけは言ってるんですよ。そして、これで消費税の問題が成功すれば、支持率はそれだけで上がる、落ちるなんてうそだと。それは言いにくいけれども、風で入った人が風で落ちるのは、それはしょうがないんだ。そうじゃなくて、地に着いてしっかりやってる人、特に消費税についても、こういうことだから必要なんだと、日本の将来のために必要なんだということを的確に語っていれば、その人は落ちるわけがないんです。私の30年の経験です」