大島 |
「野田総理を故意的に判断しますと、これをきっかけにして、だとすれば私は私の道を行きますという決断のばねにしようとしておられるんじゃないかと。小沢さんもやっぱりそうじゃないかと。こういうにおいがしますね、においが」 |
御厨 |
「なるほど。2人の出会いが、あるそのばねになると、そういう話ですけども。しかし、増田さん、やっぱり今になってね、ここまで何もしないで、ここに来て会談するというのはおそ過ぎるんじゃないですか」 |
増田 |
「そうですね。それはもう、いかんともしがたいような感じなんですけれども。小沢さんに絡むこういう政局というのは、必ずこうなりますね。歴史はやっぱり繰り返したじゃないですか」 |
御厨 |
「やっぱり歴史は繰り返しになりますかね。その繰り返しになることがわかっていて、しかし、みんなやっぱりそこへこう吸い込まれるわけでしょう。この小沢さんの力って何なんでしょうね。大島さん、どうですか、これ」 |
大島 |
「御厨先生ね、今の政治で大事なことを言われていると思うんです。まず、野田さんもそのときは党籍を離れていたとはいえ、閣議決定する前に、これ、やらなだめですよ」 |
御厨 |
「そうですね」 |
大島 |
「法案を出してからやるというのは、何ぼ言いわけをしたって、党内まとめてないということなんだ。第2点は、小沢さんを乗り越えた新しい政治をつくらなきゃならんということですよ」 |
御厨 |
「確かに」 |
大島 |
「ここは私はいつも申し上げるんです。大変な大きな存在で、政権交代のエネルギーであったと思います。でも、そこを乗り越えなきゃいけません。それを野田さん、できますかということなんです」 |
御厨 |
「そうですね」 |
大島 |
「そういうことです」 |