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第三九八回('12年5月13日 放送)
 「決められない政治でいいのか!
  あと1ヶ月余り!!」
 ゲスト: 野中広務 氏 / 藤井裕久 氏

御厨

「まずは、衆議院の採決という問題ですが、6月4日ですね、この週には100時間を超えると言われています。藤井さん、採決というのはその辺が山になりますか」

藤井

「私は、時間っていうものは大事かもしれませんけどね、時間を絶対視することはおかしいと思うんです」

御厨

「なるほど」

藤井

「で、私は、修正があっていいと思っているんです。なぜならば、1月に決めたときから、本当はそれでもって野党のご意見を伺って大綱をつくろうと言っていたのに、拒否されちゃったわけです。だからほっといていいよという話じゃなく、やっぱりそういうあれを経ているんだけれども、国会の場で修正の話をやっていいじゃないかと、私は思っているんです。

国対委員長にもそういうふうにお話をしてあります。それがどういう形でいくかというのはこれからの話です。非常に重要な問題がありますね。新しい年金制度はやめろとか、いろいろありますが、それはそれとして話し合いは、修正の話をするということは何らおかしくないと思います。今のもとはおりませんよ、恐らく」

御厨

「わかりました。野中さん、6月21日までの会期内で、これ、成立まで行きますかね」

野中

「いやあ、行かんと思いますね。私は、とても今の状態では行かないと思います。ただ、公明党がこのキーポイントを握っておりますから。非常に公明党はぶれないで、中をとって政局の安定や国会としての使命を果たせるように、山口委員長(代表?)を初めとして努力をしてくれておるのが私どもはよくわかりますので、これからこの残された期間を国会議員として恥ずかしくない道を歩んでほしいなあと思います」

御厨

「なるほど。ところで、藤井さん、仮にこれが成立させられないという状況に――これは仮の話ですよ――なった場合に、一たん打ち切って次の国会で改めて出すというふうな方法というのはどうなんでしょう」

藤井

「選択肢としてほとんどあり得ない選択肢だと思います。それならば、延長すべきだと思います」

御厨

「ああ、延長」

藤井

「ただ、延長は言うなと総理が言ってますから、言いませんけどね。どっちかを選択しろとなれば、それはもう延長に尽きていると思います」

御厨

「なるほど。野中さんもそういうふうにお考え」

野中

「私もそうです。だから延長してやったらいいと思います。ただ、延長したときに、また夏休みやからいうて8月いっぱい休むなんて、そんなことやっとったらね、国民から見放されます」

御厨

「なるほど」

藤井

「そうです」

御厨

「じゃあそこは身を正して、(決着が)つくまでやると」

野中

「やってほしいですね」