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第三九三回('12年4月1日 放送)
 「3.11」から1年
 〜新しい年度のスタートにどう変わるべきか〜
 ゲスト: 増田寛也 氏 / 瀬戸内寂聴 氏

御厨

「さあ、野田総理です。消費税に命をかける、あるいは消費税ができなければ政権の意味がないというふうに、非常に力こぶが入った感じがしているんですけど、増田さんはこれ、どうごらんになりますか」

増田

「私、3月に野田総理が来られて政治生命をかけるということをしゃべった、あの場にいましてね。あの会合にですね。非常に迫力があったんですが、その後また数値を入れてもいいとかいろんな文言の妥協がありました。本当に野田さんが政治生命をかけるんだったら、私はいい、悪いは別にして、小泉さんが郵政解散のときにもう全部党から追い出して、それで対抗馬を立てたと。そのぐらいの迫力でやると。いま先ほどおっしゃったように、もう採決に反対するんだったら除名する。除名をさせる。そのぐらいまでやらないと、だめだと思います」

御厨

「寂聴さんはこれ、野田総理というのはどういうふうに見ておられますか」

瀬戸内

「よく、私はわからないです。何かドジョウなんて言うから、ウナギぐらいだったらよかったと思うんです」

御厨

「そうですか、なるほど。歴代総理をごらんになってきている中で、どうでしょう」

瀬戸内

「ただね、今度のことは「命をかける」と言っているのは、私もとてもいいと思うんですよ。大体政治家は全部命をかけてくれないと、体張ってくれないと信用できませんよね」

御厨

「そうか。やっぱり歴代総理とずっとごらんになってどうですか、野田さんは」

瀬戸内

「いや、いろいろな総理を見てきましたけどね、悪口をうんと言われる人が、会ったらおもしろいですね」

御厨

「なるほど」

瀬戸内

「個人的に会えばおもしろいですね、あまり悪口を言われないような人は、会ってもつまらないですよ。政治家って、そういうものなんですかね」

御厨

「そうですね、なるほどね」

瀬戸内

「でも、やめてよかったね」

増田

「私ですか。思わぬところで(笑)」