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第三九一回('12年3月18日 放送)
 「突入消費税政局」
 〜政治を叱る。なぜか政局。消費税を議論せよ〜  ゲスト: 武村正義 氏 / 浜矩子 氏

御厨

「武村さん、消費税論議というのは間違いなく政局というかね、権力闘争に変わっているという感じがするんですけど、これ、どうですか」

武村

「いや、それが残念ですし、そんな政局の手段になるような次元ではない。この国が滅びるか、存続するかしないかぐらいの危機的な状況にこの財政赤字というのはありますから、そこを真っすぐに見詰めて議論をしてくれないと困るんですけどね。小沢さん、あれは17〜18年前、細川内閣のときはですね、あのときも景気は悪かったんですよ。でも、景気が悪いのに突如7%の消費税引き上げを持ち出したのは小沢さんじゃないですかと、今申し上げたいですね」

御厨

「ああ、そうですね」

武村

「どうしたんですかと。だから小沢さん、政局をそろそろもうやめて、また政策の小沢一郎に戻ってくださいよと。野田さんに向かって小沢さんは、「野田さん、10%じゃ足りないじゃないですか」と言うぐらいの正論を堂々と本当は吐いて、私は、政治家小沢一郎は政治を卒業してほしいなと思うんですけどね」

御厨

「ああ、卒業のシーズンですけどね」

武村

「政策に戻れということを申し上げたいですね」

御厨

「いや、それで浜さん、どうなんでしょう。これに、この小沢さんの主張に若い議員がみんな乗っかってきてるというね。何か物を考えてないのかなという状況を、どうお考えですか」

「そうですよね。それで何か、おぼれる者はわらにもすがるという、まあ小沢さんはもうわらかしてるという感じですかね。この一連の中で「何を考えているんだかわかんないんだよな」というこの言い方は、小沢さんに対してそのまま返したいですよね。この不景気のときに増税はあり得ないとかっていうことですけど、そういうときに増税をせざるを得ない状況まで持ってきているということに問題があるのであって、まあ、やっぱりちょっと非常に、この、まあ、だんだんピントも何も焦点も外れてきていると。そういう意味では、落第点しか与えることはできないけども、まあしようがないから卒業してもらったほうがいいという感じの」