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第三九〇回('12年3月11日 放送)
 「私たちは今日、どう変わるべきか」
 ゲスト: 安住淳 氏 / 片山善博 氏

御厨

「反対している議員の中には、景気の悪い今上げるべきではないという主張もあったりして、景気弾力条項というのは法案にどういうふうに、安住さん入るんでしょう」

安住

「今最終的な詰めをしているんですけども、例えばわかりやすいのは、リーマンショックとか、それこそ本当に1年前の東日本大震災があったときというのは、急激に経済が落ち込むわけですね。こういうときは消費税を上げるのは大変だと思いますから、そういう点では弾力条項をつけないといけないと思います。

ただ、国会の論戦でもよく出るんですけども、デフレだからだめ、じゃ、インフレだったら景気はいいのかというのは、これはまた議論の分かれるところで、デフレは脱却しないといけませんけども、例えばデフレ傾向のある小泉政権下で成長したりしているんですよね」

御厨

「ああ、そうでしたね」

安住

「それはそうですね。だから、ある意味でこれを何かの指標で示すのはとても難しいことなんです。だから、こうなったらとめますというふうな書き方というのは大事だとは思いますけども、あとはやっぱり成長を政府全体として図っていって、景気の好転をしっかりと確実なものにして、消費税の導入時にできるだけ経済に影響ないように、私はソフトランディングをぜひしたいと思ってます」

御厨

「ソフトランディングね。片山さん、どうです」

片山

「一つだけ私は政府にお願いしたいのは、平成9年のときに、自・公の橋本内閣のときに消費税率を3から5に上げて、その後急速に景気が落ち込んだんですね。結果的に税収全体も落ちたんですよね。このとき何があったのかというのはよく分析しなきゃいけないですね。これね、与謝野さんが税の担当をされているときに、そのことを問題提起してやったんですけども、どうも消費税だけが犯人だとは言えないぐらいのあいまいもことしたいいかげんな結論になってるんですよ。本当に消費税がどういう影響を及ぼしたのか、及ぼさなかったのかというのは、この際やっぱりやっておくべきだと思います」

御厨

「きちんとね。安住さん、どうでしょう。今月中に国会ということですと、閣議決定は今週中にやるという形になりますか。それともちょっと先ですか」

安住

「前原政調会長を中心に党内で法案の骨格をしっかり今つくって、閣議決定をしていただく内容を盛り込んだ法案を、今度は政調会長、また輿石幹事長に、党のほうにお願いをして、それで党の中で議論していただいて、その結果として、閣議決定をいつするかという話になるんではないかなと思います」

御厨

「なるほど。片山さんは、やや外から見ておられてどうでしょう。とんとんと行きますかね」

片山

「いやあ、私ね、おか目八目というのがありますよね。はたから見てますと、大変難儀なことだろうなと思いますね。失礼ながら、今の民主党の中の内部事情を見ますとね」