「そもそも、09年に改正所得税法というのができて、そこの附則に『2011年度までに消費税を含む税制抜本改革について必要な措置を行う』と法律に書いてあるので、これをやらなきゃどうしようもないわけです。やらないと政府が法律違反という話になるわけですからね。
さてさて、その野田さんが言っているのは、私は衆議院議員の任期中に消費税は上げないとは言ったが、消費税を上げる法案をつくらないとは言わなかったぞと。何ですか、これ、という話でね。さっきの『関係各国と協議に入る』と似たような話で、一休さんとんち問答みたいな話で、上げるとは言わなかった。上げる法案をつくらないとは言わなかったという話で、みんな『えーっ』と思っているわけです。ここ、どうするんですかという話で、ここで言葉を弄ばないでくださいなと。
マニフェストであなた方は上げないと言ったでしょうと。少なくともマニフェストに上げると書いていない。インデックスには5%維持ときちんと書いてある。これは一体何なんだということがあって、なぜ上げなきゃいけないかということについて、財政が危機ですからということ意外、全く語らない。財政が危機なことはだれが見たってわかります。じゃあ、そのために消費税を含む抜本改正の具体的な姿とは何なんだと。その中で消費税が、所得税や法人税と違って果たさなきゃいけない役割は何なんだと。今度、2011年度末までに出す法案に何を書くのか。引き上げ幅は書くけど、実施時期は書きません。ということで本当にいいのということで、TPPとよく似ているでしょう。精神論は語る、総論は語る。でもそんなこと聞いてないもんねというのは、よく似ていますね」 |