「いや、初めからうまくいくというのは、それはないですよ。ただ、その初めの考え方というのは大事で、例えば我が党の中でも政治主導とか官僚とのつき合い方を初めから間違ってる議員というのは結構いましたですよ。
例えば野党のとき部門会議で、野党だと官僚を面罵して偉そうにするのが野党の議員だ、あるいはそれが政治主導なんだというような人たちも結構いましたですよね、当選の若い人たちなんかで。それは全く政治主導ではないですよね。
ただ、そう思ってる私でさえ、初めて政権交代があって、国土交通大臣にならせていただいて、国土交通省というのは利権官庁みたいなイメージがあるじゃないですか。一番自民党色の強いところかなあと思って入って、身構えるわけですよね。身構えて、初めはなかなか信頼できない。けども、仕事をしていく上でいろんなところで信頼できる目が見えてくるんですね。
もちろん全員が全員信頼したかと言われると、正直言ってそうではないですけども、信頼できる、仕事ができる人間というものも見えてきますので、そういった人たちをうまく使う、生意気な言い方ですけども使う、努力してもらう。そして、例えば成長戦略会議なんかはその幹部はみんな同席して、同じ認識を持ってもらって、そして同じ目標に向かって政策誘導していくと。
やり方によっては、私はうまくいった面もあるしうまくいかなかった面もあるし、そういう意味ではやはり試行錯誤を2年間してきた面もあるんじゃないでしょうか」 |