「頭が痛くなっちゃうなという人も何人かおられて。若い政党だし。いきなり大臣という方が多いんですよね、副大臣とか政務官とかやってなくて。だから、やむを得ないところもあるし。野田さんが大連立で「101回でもプロポーズ」と言ったのは、意外とこういうことだったのかもしれないなあという気がしないわけでもないが。ただ我々は、国民の審判を経ないで連立の組みかえなんかやっちゃいかんと思っていますんで、できる協力は一生懸命しますが。
そういう前提で物を申し上げれば、いま藤井先生がおっしゃった通貨政策をどうするか、通貨政策と財政の健全化というのをどうやって両立させるかは、かなり難しい話です。そして、これだけ財政が悪いのに何で円が高いかといいますと、まだ消費税を上げられる余地はあるだろうと、日本の国債は国内で消化できているんだろうという話であって、ほんとに消費税を上げないんだということになれば、どうなるんだということなんです。そのことをもっと真剣に考えるべきなんだが、財政改革をきちんとやっちゃうと、ほら、やればできただろうということで、円はもっと高くなるかもしれない。おかしなことが起こっているわけです。ここにどうやって日本が歯を食いしばって取り組むかということ。
それから、新総理も言っているけれども、今の税体系は今の社会に合わなくなっているところが相当あるんです。そこに踏み込むだけの見識を新財務大臣は持っていますか、ということが問われますね。
それから、鳩山さんのときにむちゃくちゃにしてくれた日米関係、これの立て直しは、私は一緒に1年間仕事をしましたけども、玄葉さんにものすごく期待するところはあるんですね。外交というのは、与党、野党はないのであって、鳩山さんの沖縄、そして菅さんの尖閣、あの失点は取り返さなければいけません。そういう点で私は玄葉外務大臣というのは期待はしていますね」 |