時事放談 トップページ 毎週日曜あさ6:00〜6:45
過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第三六二回('11年8月21日 放送)
 「次の総理に何を求めるか」
 〜あと一週間で民主党新代表

 ゲスト: 野中広務 氏 / 藤井裕久 氏

〜民主党代表選 候補者 乱立〜
御厨

「野中さん、どうでしょう。この顔ぶれで世界の1割国家のかじ取り、大丈夫でしょうか」

野中

「いや、だれがなっても、なかなかこの世界情勢や我が国の状況は安定をしたという、国民が安心感を持つような状況は出てこないと思います。けれども、やっぱり一国の総理を決め、また民主党の党首を決めるわけですから、より立派な人がこの難局を乗り切ってほしいと思うわけですが、どうも私は、この難局が乗り切れるのかな、そして後ろでごそごそごそごそいろんな動きが出ております。一つは、党員権を停止された小沢さんが、あの不信任案のときに、前の晩に自分のグループを寄せて、そして結果的には、あの小沢さんの寄せた数字にならないまま自分は欠席をしてしまう。あんなときに私が幹事長だったら、即刻除名します。党員権停止の人が、民主党の党員を集めて何かを示唆するようなことは、これは党紀に反することであって、この次の処分は除名でなければならない。

その点では、岡田さんのやり方は、あまりにも私は優しかったと思っておりますし、ただ小沢さんは、この前の選挙でも自分の金は出してない、私はそう思っています。

そうすると幹事長がほかの人であれば党の金を動かすことは不可能だということが、小沢さんにぶら下がって金をもらいたいと思っている人たちにはわからないんじゃないかと、私はそう思っておりますし、 けれども、じっとしておれん人ですから、夜な夜な人を寄せて、そしていろんな情報をとって操作しようとしておるんじゃないかなと、そう思っております」

御厨

「なるほど。野中さんはこうおっしゃっていますが、藤井さんはどうでしょう」

藤井

「まず一番大事なことは、与党の代表選びというのは総理選びなんですね。それで、かつて自民党の最後のときに、これは与党だったときですね、5人出たことを批判したんですよ、民主党は。お祭り騒ぎなんかやるときじゃない。それを言った以上は、みずからもそうしなきゃだめですよね。だから、こういう何人も出てくるということ自体は、野党ならいいですよ。野党ならお祭り騒ぎをやってもいいし、知名度を上げることをやってもいいです。与党は、絶対にこういうことをやっちゃいけないというふうに、私はまず思っています。だから、1対1ぐらいの勝負にするのが限度だというふうに今でも思っております。

それからもう一つ、いろんなところへごろごろ歩いているのは事実なんです。私は、ある1年生議員に聞きましたが、だれが何を言っているかを聞きに行っているんですと、そういうところです。この人を応援すると言っているんじゃないんですというのが圧倒的じゃないでしょうか。つまり、いま野中さんの言われた(ように)、よくわからないんですよ、1期生にはね。だから、いろいろ出るとみんなそれぞれのことを言われる。そうすると、本当にどれが正しいのかって、自分の耳と目で確かめたいというのが大分あるようですね」